さあ、永遠の証となる雪の結晶を、探す旅に出よう――
FAVORITEの「アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢-」の感想、ご紹介です。
- タイトル:アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢-
- ブランド:FAVORITE
- 原画:司田カズヒロ
- サブ原画:ヒラサト / なつめえり / GT
- SD原画:ミズタマ
- シナリオ:なかひろ / 保住圭
- ジャンル:雪の舞う空に幸せを祈るファンタジーADV
- 発売日:2017年1月27日
アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢- 感想
あらすじ
月ヶ咲は、三年目の冬に入った。
四季に関わらず、雪は降り続いていた。
ゆらゆらと舞い散る白い結晶。
そしてその雪は、積もることがないはずだった。
今ではもう、街を一面の銀世界に変えている。雪の結晶に、一つとして同じものがないように。
雪道の足跡にも、うり二つのものはない。たとえ後ろを振り返ったとしても、足跡は容易く溶けてしまうから、同じ道はたどれない。
まるで光のように、この時間という道は不可逆だ。だけど、ユグドラシルの枝が、根元から見上げることで同時に観測できるように。
新たな道、新たな可能性を拓くことはできるだろう。
人間と妖精は、いくつもの雪道から、真に望むハッピーエンドを選び取らなければならない。さあ、永遠の証となる雪の結晶を、探す旅に出よう――
公式サイトより引用
『アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢-』オープニングムービー
ネタバレ無し感想
※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※
形的には前作の続きのifの物語と、
それぞれのヒロインのアフターストーリー。
続編と言えるのかは微妙なところだけど、
まぁFDと思って間違いないのでは。
なので、前作をやっていない、又は覚えていないと結構辛いことになる。
最初にかなり端折ってはいるけど本編で何があったかの回想があるから、
思い出しの助けにはなるかも?
そして相変わらず白基調と言うか、割りと画面が白くて眩しい。w
作品の持つ雰囲気は前作を踏襲しているので、
ファンタジーそのもの。
前作の世界観が好きで、まだ内容覚えているけど
Finaleはやってないよーって方ならやってみても良いかも。
意味不明なメタや、その時代に流行ったパロネタもあるし、
ヒロインズはみんな良くも悪くも
キャラがブレないので、色々と懐かしく感じるかも。
ただ、幸のお話は本編でやって欲しかったですねぇ…
やってくれてたら本編の評価もっと上がったのでは…と。
CGについて
変わらず幻想的で綺麗。
世界観の表現はよくされている。
まぁFAVORITE陣営なので、
好みは分かれそう。
BGMについて
こちらも世界観を表現出来ていると思う。
通常BGMの使い回しはもちろん多いが、
新しいボーカル曲も良い曲が多く、良かった。
システムについて
FOVなどFAVORITEならではのシステムは健在なのだけど、
バックログジャンプはやはり欲しいところ。
それ以外は可もなく不可もなく。
- 本編はやったけどFD忘れてた。
- 本編とは違った終わり方が気になる。
- FAVORITE大好きです。
以下、軽微なネタバレあり。
ネタバレあり感想
ヒロインのアフターの前に、幸の物語だけど
作品内に「YUKI GRAND STORY」とあるので、
これが本当のグランドエンドで
物語の正史って扱いになるのかなと勝手に思ってる。
白羽 幸(CV:花宮すずね)
前作に続き、テーマ的には家族なのかな。
幸以外のアフターは家族より、
恋人としての視点の方が多かったかもしれないけれど。
幸のグランドエンドは読んでいて、
本編で気付けなかった事とか、
本編の裏で動いていた事とか、
そういう新しい発見があって良かった。
過去の回想で、前作では主人公視点で語られていた雪々との別れが、
今作では雪々の視点で(また、幸の視点で)描かれる、とかも。
このゲームをしていて、
印象に残った知らなかった言葉が「風花」だった。
言葉から雪の意味があるなんて連想出来なかったので、印象的。
「YUKI GRAND STORY」を読み終えると、
あとはシナリオセレクト形式で各ヒロインと
サブのアフター(サイド)ストーリー。
好きな子だけ読んでもいいし、全員分読んでもいいし。
私は全員分読みましたが、
一部本当に気持ち悪い話も(個人の感想です)あったのは残念だった。
以下、攻略順につらつらと。
水ノ瀬 琴里(CV:桃山いおん)
本編ではこの子のルート結構アレだったのよね…
私的に、低評価で。
内容は琴里さんがデレる為にあれこれ頑張るお話。
デレさせるじゃなく、デレる。
これは面白くなる?と思ったが…
今度は主人公が気持ち悪かったというオチ。
彼女のバイト先で何も知らない客の前で
肩を抱いて「俺の彼女です!」って…バカかよ。
ドン引き。
コロナ(CV:鈴谷まや)
かわいいなぁ、ちんまいなぁ。
「昨日と同じ服着てるの、どうなの?」って一幕があるんだけど、
お前もな!!(立ち絵の都合で)
宇宙から帰還後、休暇を取って月ヶ咲に帰ってくるお話。
再会できた過去のお友達は少なかったけど、
雪々が出たのが印象的。
アフターとして、今後ふたりがどうしていくのか、
その先が示された良いお話だった。
夕凪 一夏(CV:桐谷華)
爽やかなイチャラブ!
本編よりもっと元気な子に描かれてる気がする。良い。
明るい一夏らしい、ただただ幸せなアフターだった。
橘 落葉(CV:小鳥居夕花)
相変わらず能力のせいで心の声ダダ洩れのシーンがエロ面白い。
ただ、妹の葉月を性の対象に持ってこうとするような
雰囲気はほんとやめてくれと思う。
ただただ気持ち悪い。
螢 りんね(CV:卯衣)
本編の一番のお気に入りヒロイン。
最後にしたかったけど、
一応雪々を最後にしようかなということで。
雪々は居ないのに何故か再び
月ヶ咲に謎の雪が降り、その調査をするお話。
結果、雪を降らせてたのは幸で、
主人公とりんねに気付いてほしかったというオチ。
りんねと幸が握手してるCGは良いなぁ…
良かったねぇって思える。
幸グランドでは軽口叩き合う仲良し姉妹みたいに
描かれててそれも良いけど、
りんねアフターの場合は
話が違う切なさがあるのでグッとくる。
ただ、いいところで話が終わってしまうのが残念。
雪々(CV:双葉まりか)
憶測でしかないけど、ここまで来てやっと
「アストラエアの白き永遠」という
タイトルの意味が分かった気がした。
新規絵は可愛かったけど、
内容的には特に目新しい事もなく消化不良だった。
本編の最後は蛇足になり、
FDでグランドエンドを幸に奪われると言う
不遇なるメインヒロインでしたね…。
その他、ひなたと葉月の物語はアフターではなく
サイドストーリーって扱いなのですけど、
内容がちょっと個人的に耐え難いアレなので省略。
アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢- 感想 総評
アフター自体は物足りない感はあるけど、
「アストラエアの白き永遠」という物語を
完結させる為の幸のお話はとても良い。
シナリオ評価はその点。
なので、完全に前作が好きな方向けか、
本編と一気読みしたい方向け。
ただ、本編も相当尺があるので、
その場合は休み休みのが良いかもね。
本編のシナリオの完結編として見るなら良い作品。
あの世界観にもう少し浸りたい方、いかがでしょうか?
以上、アストラエアの白き永遠 Finale -白き星の夢-の感想でした!
挿入画像 FANZA GAMES より引用
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