★★★★☆

ボクはともだち。 ~I am not sweetheart.~ 感想 レビュー

――それは、神様が決めたルール。

今回は「ボクはともだち。~ I am not sweetheart.~」です。
同人作品ではありますが、あの「ぬきたし」のごにょごにょって事でプレイ!
純粋に作品としても興味深い要素がありますが、さてどうでしょうか。

あらすじ

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主人公の友近達也ともちかたつやは、自分の周囲にいる"物語の主人公"をこっそりと助ける、
いわゆる"ギャルゲやラノベの友達キャラクター"。
達也には幼い頃、神様に定められてしまった"ルール"が存在する。

「所属するグループは、自分を除いて全員"主人公"と"ヒロイン"で構成されている」
「"ヒロイン"たちは"主人公"に惚れるため、自分は恋愛対象にならない」
「絶対に"主人公"と"ヒロイン"が結ばれる手伝いをしなくてはいけない」

そんな矢矧桜学園2年目のバレンタインデー。
いつも通り"友達"役に徹しながらも、
この損ばかりが回ってくる役割に物悲しさを覚える達也。

そんな達也の元に"お助けキャラクター"を自称する謎の美少女が現れる。

「あなたの望みを、ひとつだけ叶えてあげる」
「…一度くらい"主人公"になって、素敵な恋がしてみたい」

「なら、"主人公"から"ヒロイン"を寝取ってしまいましょう」
その不思議な少女楠本命くすもとみことと共に、"友達"の復讐劇が始まる……?

公式サイトより引用


【OP】ボクはともだち。~ I am not sweetheart.~【エロゲ】


ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

いわゆる「男友達」、特に「悪友ポジション」かな。
そのポジションのキャラクターを主人公に据えた、メタ的な作りとなっている作品。

序盤はこの世界観を伝えるため、主人公(「友達」)とモブ、もしくは他のキャラ(「主人公」など)との会話が主体になるので、やや退屈に感じるかも。
最初に遭遇する「立ち絵のあるヒロイン」登場まで進めて、やっと面白味が出てくる。
逆に言えば、OP前までの薄ら寒い感じに耐えつつ、作品の世界に入って行ければ勝ち。

結構な数のパロネタぶっこんでくるので、そこは人を選ぶかも。
伏字があるネタもあるんだけど、普通にピー音無しで喋ってる…w

はとのす式製作所ということでぬきたし的なノリを求めていると肩透かし食らうので注意。
この作品は作品世界で設定された「ルール」に則り、テーマがはっきりしている分、時として重い展開もあるシナリオゲー
シナリオを大切にしているという点ではぬきたしと何ら変わりはない。
軽快な掛け合いやギャグはもちろんあるし、ある意味ぶっ飛んでるので暗いゲームってわけではないのだけど。
そのぶっ飛び感が昇華されてぬきたしに繋がっていったのかなと個人的には思う。

ぬきたしネタですが、「むべむべ」や「ッス」のプロトタイプとでも言うべきキャラクターもメインで登場しているので、そういう方向性で興味を持ってプレイしてみるのも全然アリ。
プロトタイプと言えば未完成なマイナスイメージあるかもだけど、この作品においては完成されたキャラクター。
ただ、上述した通り、作品の表現の仕方は全然違う。
※ちなみにあらすじ的に寝取り要素がありそうですが、ありません。

CGについて。
立ち絵は良い感じなんだけど、
一枚絵が少ない、少なすぎるよ…!

BGMについて。
OPについては何とまぁ、お可愛い曲ですこと!
一部ボイスのバランスが非常に悪いのが気になるところ。

システムについて。
少し昔の、しかも同人なので割りとお察し。
音周りも大雑把な調整しかなく不親切だけど、ここは我慢。

こんな方におすすめ

  • ぬきたしシリーズプレイ済み。(発売時期は逆だが、今でこそ)
  • 作風に似合わずシナリオも意外なほど良い作品求む。
  • バカテンションが好きだ。

以下、個別ネタバレあり。

ネタバレあり感想

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ボクとも。サンプル画像

Copyright © はとのす式製作所

分岐はよくある、どのヒロインが居る場所を訪れるか。
簡単です。
ただ、真ルートだけは選択肢間違うと即BADなので、人によってはストレス溜まるかも。
ちょっと考えれば分かる分岐ではあるが。

選択の過程で誰も選ばないと、「主人公」とのホモEND。斬新w
ただ、最後までやるとこのENDにも意味がある事が分かる。
個別ルートに入ると、アイキャッチに割れたガラスのようなCGが入るのが印象的。

以下攻略順。

風路 隣子(CV:西浦のどか)

風路 隣子(CV:西浦のどか)

Copyright © はとのす式製作所

Sっ気満載なお姉さま。
笑い声が気持ち悪い。w

主人公は過去に「ルール」を破り、幼馴染の綾乃を死なせてしまったことから「友達」であることを自分の中で絶対の「ルール」として決めているので、
隣子が好きだという気持ちに気付くまでが長いのは分かる。
分かるんだけど、シナリオの長さ、同じようなテキストの分量が適正ではなくちょっと間延びしちゃった印象。
対して隣子も自分より他人の「世話焼きババア」なので、自分の気持ちには無頓着で余計に間延びした印象。

このルートの「主人公」でもあるは最初の印象ではただのゲス。
ただし、真ルートまでやった上で考えると…物凄いブーメランぶっ刺さってるなぁって。
主人公(達也)に対して欠片も思っていないような罵倒をし、その上ぶん殴られるという…切ない。

比嘉 那波(CV:藍沢夏癒)

比嘉 那波(CV:藍沢夏癒)

Copyright © はとのす式製作所

序盤はプロトタイプのスス…ッス。
自称・魔法使いの元気娘。

人によってはこの子との会話は疲れるかもねぇ。
隣子もだけど、基本的にノリが凄い。
それが作品の良い部分なので、楽しめないなら基本的に×になっちゃう。
個人的には一番魅力を感じた「ヒロイン」だったけど。

メンタルブレイクした那波は本当に見ていて辛いレベルまで落ちるなぁと。
魔法をかけ、「ルール」を知り、縛られる「ヒロイン」だからこその、その思い込みも凄いもの。
責任と言う言葉の捉え方を考えさせられる。

最後の屋上の告白シーンは見ていて久々に緊張してしまった。
え、これ、どうなるの?どうなるの?って。
そういう気持ちになるシナリオは久々だったかな。

魔法が存在するのか、しないのか、暗示のようなものなのか…
「主人公」「ヒロイン」「友達」のルール自体を脅かしそうな内容ではあったけど、
那波の気持ちも主人公の気持ちもどちらも譲れない強さがあったのが良かった。
結局、エピローグで魔法の存在は肯定されたけど、それはそれ。

楠本 命(CV:沢野ぽぷら)

楠本 命(CV:沢野ぽぷら)

Copyright © はとのす式製作所

思わずむべむべ言ってしまいそう。
厚着してる時のむくむく寸胴感が何とも可愛い。
この子のテーマ的なBGMも可愛いね。
そして、この子の名前「命」が全て。

他ルートでの扱いがどうにもパッとしない子。
それは良い子過ぎて浮かばれない、という意味でだけど。

細部は違う部分もあるけど、ちょいちょい話が隣子ルートと被るので何とも言えない。
多角的に見ているとまでは行かない変化だし。
まぁルートなのに隣子が好きって方向で進むし仕方ないのかな。

その後のの噂に関してはさすがに話を変えてきた。
隣子のままの内容だったら、またが浮かばれないよ。
ここのエピソードの終わりののセリフが好き。
「神様が本当にいるのかは、わからないけど……
……あのふたりの神様は、あなただったのかもね」

付き合ってからもはくっそ可愛い。
でも、地の文で「小さい命は~」とかあるから、何か不安。
そして命がこほこほ言い出した時からフラグ立ったと思ってた。
上述した「小さい命は~」も思いっきりフラグやん。

何のBGMもなく、ピッピッという電子音だけの病室は心が詰まる。
そんな中、達也を好きになった理由が、達也が信じない「一目惚れ」だったと告白する熱き静けさよ…。
そして一か月遅れでバレンタインのチョコを渡す切なさよ…。

ぐっちゃぐちゃに揺れ動く主人公の感情、動揺は見応えがあった。
後半シリアスだったけど、ご都合だろうとFD除けば完全無欠のハッピーエンドで満足できるシナリオだった。
FDにいってまで、この子は消えちゃいそうな儚さを貫いているので…。
が主人公に対して「一目惚れ」してたと分かった上で他ルートを辿ると、更に切ないかも。

・真ルート

今までのまとめ+α。
ここでの謎は各ルートで不定期に現れてた「金髪の美少女」なんだけど、
私はアホなので作中の幽霊の噂とかけて最後までただの「友達」を見守る幽霊だとミスリードされてしまった。

各ルートを追う感じでちょいちょい「違う要素」はある。
のだけど、この「違う要素」のせいで、元の場面との整合性が合わなくなってしまう場面もあるのが残念。
ルートの作り的に、どんどん「ヒロイン」を振っていく形になるけど、どうしても焼き増し感が出てしまう。

読み手側は今までの事はもう全部わかってるので、
各「ヒロイン」がどんな境遇・思考で行動しているのか既に分かっているので新鮮だったかな。

あの人の「全部が全部、勘違い」とは、言い得て妙。
この作品を端的に一言で表すならば「全部が全部、勘違い」だもの。
テーマとはまた違うけど、その時点で答えは出てた。

閏年のバグと、「主人公」の不在。
後者のインパクトは凄かった。全然気付いてなかった。
このシナリオを終え、改めての取っていた言動を考えると興味深い。

全体的には、「お前ら、自分の選択には責任を持って、でも楽しんで自分の意志で人生生きろよ!」っていうメッセージがあると感じた作品だった。

・FD~閑話、それから~
作品の世界観が色濃く残る、純粋に楽しめるような話ではなかった。
それはそれ、これはこれではなく、あくまでも各ルートのその後のお話。
「ルール」のある世界でハーレムやると、責任を負う覚悟があってもどうなるのか?
ifのハーレムルートが色んな意味で興味深い出来だったように思う。

バイノーラルの3本については…楽しい人は楽しいんじゃないかな。w
こういう企画自体はとても良いと思う。
スス…じゃなくて、那波と鍋食いたい方はどうぞ。

※FDはアペンド形式なので、本編がないとプレイできません。

全体的に一枚絵が不足しまくりなので、シナリオそのままでも本編+FDの内容でCGや演出関係リメイクしてフルプラでリリースしても良いんじゃない?と個人的には思える作品だった。


総評

プレイ時間:約35時間オススメ度:★★★★☆

ゆっくり内容を咀嚼しながら読んだのでちょっと時間かかったけど、商業ロープラ並みのお値段でフルプラ並みのボリュームがある。
(プレイ時間はFD込みで、その内FDについては1、2時間程度)
同人作品ですが、内容はかなり洗練されており、ギャグもシナリオもしっかり楽しませてもらった。
ぬきたしとは違う路線で癖が強い作品なので万人におすすめは出来ないけど、とても良い作品!
(個人的にはイベCG追加して、シナリオそのままでも商業作品としてリメイクして欲しいくらいの作品)

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挿入画像 DMM GAMES.R18 より引用

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