保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手 感想 レビュー

保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手 ★★★★☆
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…実に無能ね

Citrus「保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手」の感想、ご紹介です。

  • タイトル:保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手
  • ブランド:Citrus
  • 原画:さんた茉莉
  • シナリオ:なかひろ
  • 発売日:2020年11月27日

保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手 感想

あらすじ

「ねえ、蒼空」
「送り人って、魂人にとっての保健の先生なのかもしれないわね」

風見蒼空は、麦わら帽子を首に下げ、いつもシャボン玉を吹いている少女、シロバナと一緒に魂人(たまびと)を送るための旅を続けている。
魂人とは俗に言う幽霊のことであり、蒼空のような魂人を送る者たちのことを、一部の間で送り人(おくりびと)と呼んでいる。

蒼空には目的があった。
それは、過去に命を落として魂人となり、今は行方不明となっている姉を探し出すこと。
親代わりに育ててくれた最愛の姉を、自らの手で幸せに送り還すことだった。

そして、この春。
蒼空とシロバナは、旅の途中で彩香町(さいかちょう)を訪れる。
タンポポ畑と天然温泉を観光資源としている、のどかな田舎町。
この町には多くの魂人が集っているのだと、知人から教えてもらった。
その魂人の中に、もしかしたら姉がいるかもしれない。
蒼空は温泉宿に泊まりながら、滞在費を稼ぐために送り人の技術を活かし、知人が学園長を務めている彩香女子学園(さいかじょしがくえん)で臨時の養護教諭として働くことになる。

保健室の先生として、女学生たちと触れあいながら。
カウンセリングの一環として、親身に悩みを聞きながら。
蒼空は、相棒のシロバナと共に、学園で起こる様々な事件を解決することになるのだった。

タンポポの花言葉は、真心の愛。
そして、別離————

公式サイトより引用

『保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手』オープニングムービー

 

ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

大枠で見ると、死生観がテーマになっている作品。
純粋にシナリオを読ませるタイプの作品だけど
タイトルからは想像も出来ないような内容だから、
若干タイトルで損してるんじゃないかって思う。

世界観的には、普通の人間と「魂人」と呼ばれる、
所謂「幽霊」的な存在が同居する世界。

そして「送り人」という、
「魂人」を幽世に送り還す存在も在る世界。

まぁ、綺麗なファンタジーだよね。
テイストとして、「はるとゆき、」
「タマユラミライ」なんかと
似たような感じは受けたかも。

ヒロインのシロバナはロリっ子魂人。
他、魅力あふれるサブヒロインズは
それぞれ役目もあって、無駄が無い。

基本的には死生観を描く
シナリオゲーって空気感はあるけど、
サブヒロインズ同士の絡みとかも結構あるので、
キャラ同士の掛け合いも楽しめる。

また、上述した通りヒロインは魂人(死人)なので、
送り人である主人公との関係性や
その結末など、気になる要素が多い。
プレイヤーをシナリオに引き込む設定はとても良い感じ。

もちろん、最大の目的は魂人となった主人公の姉の捜索と、
その姉を送り還すことなのだけど、そこに色々な要素が絡んで
読んでいてとても面白い作品だった。

個人的には涙腺も多々刺激されたので、
そんなに重くない泣きゲーって認識でも良いかも。

CGについて

とても綺麗だった。
キャラデザも可愛く、背景関連も
十分に良いクオリティだったかと。

BGMについて

割りと音は綺麗。
雰囲気あるBGMもあり、良い感じ。
耳に残る音色もあった。
作風に合っていると思う。

システムについて

機能的には必要十分。

  • サクッと読めるけど、泣き要素がある作品が好き。
  • 舞台設定がきちっとしたファンタジー作品が好き。
  • 1本道の作品が好き。

以下、ネタバレあり。

ネタバレあり感想

最後まで読んで1番に感じたこと。
この作品にはこういうご都合エンドが合っていたなぁと。

前世から求め合った二人にはご都合でも現在の幸せを
あげて欲しいなって思うし。

死生観を扱った上に、主人公に関しては人間でありながら
転生までしてるから(蒼→蒼空)、
シロバナも同じように転生してもおかしくないわけだし。
シロバナ→白

ここでポイントとなるのは、転生の種類だと思う。

人間→魂人に関しては、魂人になってから
期間の個人差はあれど生前の記憶を取り戻すってのは分かる。
白花→シロバナ
作中設定でも触れられてるし。

では、魂人→人間(シロバナ→白)、
または人間→人間(蒼→蒼空)の転生に関しては?

明確な説明や根拠は無かったように思うけど、
作中では結局、人間も魂人も同列の存在として扱われるわけだから、
どちらも転生後に前世の記憶が戻っても
不自然ではないと思われる。
ただ、霊力の高い人間に限られそうだけども。

そういう状況ならば、共に霊力の高い
主人公との再会は在り得る結末なのかなって納得した。

シロバナオトヒメ
七菜
淡雪姉妹
蒼空夢歌
白花

その他のサブ。
砂原学園長山代夏秋冬など。

みんな関係性があって、考えや背景も持っていて
シナリオに絡むのが良かった。

1本道でサブヒロインズは対象外だけど、
シナリオ的にはこれで良かったかなと。

最後の方の展開。
瑞海の霊障を取り除くために、
街の魂人たちは自ら笑顔で還っていく。
学園長の作ったこの街で、既に心残りを解消して、
霊障で苦しむ仲間(瑞海)の為に笑顔で。

とても綺麗な、命を繋ぐ描写。
こんなん泣くしかないよ。
ただ、この後の展開が割りと怒涛過ぎて
夢歌との最期が多少埋もれてしまった感はあった。

また、この後の白花のお話も
ちょっと冗長に感じてしまったかな。

それでも、一番最後の
しゃぼん玉のピアノアレンジは反則でしょ…
しかし、11年後ということは…ごくり。
ふむ。ロリコン以外の何物でもないな…
良い話なのに…w

保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手 感想 総評

プレイ時間:約12時間 / オススメ度:★★★★☆

とても良いシナリオなのに、タイトルで損してる感がある作品。
死生観もテーマだけど、割りとサラっと読める。
終盤の盛り上がりもありつつ
涙腺も刺激するような作品をお求めならオススメ!

以上、保健室のセンセーとシャボン玉中毒の助手の感想でした!

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挿入画像 FANZA GAMES / Getchu.com より引用

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