枯れない世界と終わる花 感想 レビュー【萌えゲーアワード2016 ニューブランド賞 受賞作品】

枯れない世界と終わる花 ★★★★☆
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―それでも俺は、こんな世界の終わりを願うよ

SWEET&TEA「枯れない世界と終わる花」の感想、ご紹介です。

  • タイトル:枯れない世界と終わる花
  • ブランド:SWEET&TEA
  • 原画:あめとゆき / 蟹屋しく
  • SD原画:平井ゆづき
  • シナリオ:雪仁
  • ジャンル:美しく優しい舞台で紡がれる信頼と絆のADV
  • 発売日:2016年11月25日

萌えゲーアワード2016 ニューブランド賞 受賞作品。

枯れない世界と終わる花 感想

あらすじ

色とりどりの花で埋め尽くされた美しい街。
ショウはレンと共にその街を訪ね、喫茶店で働くハルたちと出会う。
喫茶店の2階に住み込みで働かせてもらうことになったある日、
深夜にひとり出て行くハルを追いかけて行くショウ。
街から遠く離れた、見渡す限り花に囲まれた丘の中央でショウは、
月明かりで淡く輝く大きな樹の下、
ハルに抱かれた小さな女の子が花になる瞬間を目にしてしまう。
ショウに気付いたハルは、
咲き乱れる美しい花たちに目を細めて寂しそうに微笑む。

「こんな世界で、わたしはこうやって生き永らえて来たの。
でもわたしはまだ生きていたい。他人の命を引き換えにしてでも」

ハルと同じように舞い散る花びらを見上げながら、

『この世界が何を押し付けようと。
どれだけの人がハルを許さないと言ったとしても―』

その言葉の代わりに、ショウは告げる。

「―それでも俺は、こんな世界の終わりを願うよ」

公式サイトより引用

『枯れない世界と終わる花』プロモーションムービー

ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

2016年の作品で、ファンタジー。
CGが色彩豊かで、すっごい綺麗な作品。

裏があるような、謎があるようなテキストが良い。
読み進めるごとに、この世界には何かあるんだなって
思わせてくれるようで。

シナリオ自体はちょっと説明が少ないので、
脳内で補完する必要あり。
ただ、予想が合ってる合ってないに関わらず、
補完できる許容範囲ではあると思う。

とても綺麗にまとまったシナリオで、
脳内補完の賛否は置いといて、
個人的にはとても好みだった。
作品的にシナリオ部分が大きいので、
声優陣の熱演もとても良かった。

キャラはみんな可愛く
日常もコミカルな部分はあるのだけど、
作風が割りと重いので、好き嫌いはあるかも。

気付く人は途中で気付くような内容ではあるけど、
「ひっくり返るギミック」があるので、
そういう何かしらの展開がある
シナリオが好きなら楽しめると思う。

あとはファンタジー世界で、
ちゃんとファンタジーしてる作品なので、
そういうのが好きならオススメ。
ただ、ミドルプライス作品としては
ちょっと尺が短いかなと。

CGについて

色彩豊か。
キャラデザも可愛く、背景関連も
十分に良いクオリティだったかと。

BGMについて

耳に残る音色もあった。
作風に合っていると思う。

システムについて

必要十分。

  • サクッと読めるけど、儚さを感じる作品が好き。
  • 良い感じのギミックがある作品が好き。
  • 舞台設定がきちっとしたファンタジー作品が好き。

みんなの声

良い部分:「枯れない世界と終わる花」は、幻想的な世界観と美しいCGが魅力である。特に、ピアノを基調としたBGMや声優の演技が評価されており、プレイヤーは感情移入しやすい。短いプレイ時間ながらも、ストーリーが一気に読ませる構成になっている点も好評である。全体的に、雰囲気を楽しむ「泣きゲー」としての評価が高い。

悪い部分:一方で、シナリオの説明不足やご都合主義的な展開が指摘されている。物語のボリュームが少なく、特に個別ルートが短いことが不満として挙げられている。また、シナリオが駆け足で進むため、キャラクターの深掘りが足りず、感情移入が難しいとの声もある。これらの点が、作品全体の完成度を下げる要因となっている。

以下、ネタバレあり。

ネタバレあり感想

実質1本道のシナリオで、
選択肢によってエピローグの展開が変わる程度。

エピローグまでHシーンは無し。
これは主人公の気持ち、
作品テーマとも矛盾しないので、
この作品においてはとても良い部分。
ルート分岐が無いシナリオの流れを
しっかり考慮してのことだと思う。

ファンタジーものにおいて
世界観の設定は大事なんだけど、
完全に設定ありきのシナリオに
なっちゃってるのがちょっと残念。

ここら辺は難しいとこで、
上手な伝え方、無理やりな伝え方、
色々あると思うけど、この作品は投げっぱなしな感じ。

「アキト」が実は主人公というのは
途中から気付くであろうが、良いギミックだった。

作品のエンディングに関して、
ご都合主義っていう意見もあると思うんだけど、
個人的にはハッピーエンドが1番なので、
それでも全然良いと思うんだ。
それに、この物語にはハッピーエンドが必要な結末だったと思ってる。

演出面ではエンドロールで曲中に
レンの語りが入るのも良かった。
レンって結局何だったの?って思ってたので、
少なからず最後に答えを提示してくれたのは好感触。
地味なとこだけど、CGギャラリーで
各CGにタイトルがついてるのも良かった。

枯れない世界と終わる花 感想 総評

プレイ時間:約9時間 / オススメ度:★★★★☆

用意した素材は良かったけど、
料理が思ったよりうまくいかなかった系作品。
それでも、儚い雰囲気が好きな人にはぴったりだと思う。
個人的にはもう少し長くこの世界に触れていたかったと思わせてくれた作品。
ファンタジー物で儚い雰囲気の作品が好きなら合うと思う。

以上、枯れない世界と終わる花の感想でした!

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挿入画像 FANZA GAMES より引用

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