★★★★☆

君の名残は静かに揺れて 感想 レビュー

君の名残は静かに揺れて
ねえ、あなたは本当は、愛されるために生まれてきたの?

 

「君の名残は静かに揺れて」の感想です。

 

製品概要

タイトル:君の名残は静かに揺れて
ブランド:ユニゾンシフト:ブロッサム
原画:いとうのいぢ / 笹倉綾人 / ぺろ
シナリオ:市川環 / 風間ぼなんざ / 他
ジャンル:ADV
発売日:2010年5月28日

 

あらすじ

+ クリック or タップで展開

両の足で立ち、言葉を話し、ふたつの目で何もかもが見えた。
冷たさも、温かさもこの手に感じた。
―――だけど。
だけど、私はまだ生まれてなかった――この世のどこにも。

もしも最初の日、あの橋で花火の爆発に巻き込まれていなかったら――?
ヒロインの一人である白鷺茉百合に焦点を絞った物語。
彼女と出会い、ひかれ合い、そして結ばれた後にまきおこる障害の数々…。
再び生まれ変わるFlyableHeartのifストーリー。

ある日届いた有名学園への入学許可証。心当たりは全く無かったものの、
『学食タダ食べ放題』の文字につられて主人公が訪れたのは、
各分野の優秀な才能を持つ生徒達が属する超名門校『私立鳳繚蘭学園』!
そこで彼は、一人の少女と出会うことになる―――。

その人はすごく遠くを見ていた。
寂しいとか、悲しいとか、そういう感じではない。
そんな簡単な言葉ではなかった。

公式サイトより引用


君の名残は静かに揺れて PV


ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

 

Flyable Heartのヒロインのひとりに焦点を当てた物語。
これが割りと良い評価で事前にFlyable Heartやるか迷ったけど、今回は未プレイで。

 

ということでFlyable Heartを知らないので、
あくまでもこの作品単独でのレビューになります。

 

こういうヒロイン単独のFDというか、
そういうものが作られる背景には必ず何か要因があるはずで。

 

本作では、それは茉百合の魅力と言って差し支えないのではなかろうか。
Flyable Heartプレイしてない私がそう感じるのだから、
プレイ済みの方は更に感じるものがあるんだろうなと思う。

 

ちなみにFlyable Heartプレイ必須かと言うと、別にそうでもないんじゃないかなと。
純粋にひとりのヒロインを掘り下げた作品だと思えるし、
出会いから結末に至るまで丁寧に描かれているので。

 

世界観的には…今よりは化学が発展してる世界なのかな。
現実的でありながら、ところどころに近未来感が見て取れる感じ。

 

OPまでが自然な流れで且つ早いので、物語への引き込みは十分良いね。
その後も、無理の無い流れで物語に巻き込まれていく主人公の描写はごく自然で。

 

Flyable Heartも気になるくらいにはサブキャラ(本作ではね)の魅力もある。
つまり、Flyable Heartでメインを張ったであろうヒロインたちも魅力を振りまいてる。

 

他の言い方をするなら、
あくまでも本作では茉百合がメインでありながら、
随所できちんと他のサブキャラを立ててるのは好印象。

 

シナリオについてはシリアスも入るけど、
丁寧にその因果を読み解いていくシナリオに引き込まれる。
はっきり提示するのは憚られるような内容もあるので、
ちょっとだけ脳内補完は必要かもしれないけど。

 

これはひとつのヒューマンドラマ。
この作品だけでも十分に完結していると言えるであろう作品。

 

CGについて。
のいぢ先生の原画は色々と思うところがあって。
好きな作品多いのよね、個人的に。
だもんで、良い感じ。
でも正直、構図が怪しいものもある。

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BGMについて。
雰囲気はそれぞれの場に合っていて良い感じ。
人によってボイスが少々パン振りされるのは気になる人は気になるかも。

 

システムについて。
バックログジャンプ無し、
個人的にクリックで音声飛ばし / まま再生の選択が無いのがちょっと辛かった。
ボイスパンの設定も無い。
少し昔の作品なので妥協すべきとは思うけど。

 

こんな方におすすめ

  • サクッと読めるけど、内容も濃い作品探してる。
  • ファンタジー設定のないヒューマンドラマが好き。
  • 演出が良いゲームを探している。

以下、ネタバレあり。

 

ネタバレあり感想

+ クリック or タップで展開

茉百合桜子の距離感や関係性が凄く好き。
前半はその一言に尽きると思う。
ヒロインと主人公の父が過去に出会ってたという関連も好き。

 

それ以外では体調を崩した茉百合の為におかゆを作るシーンで
くるりがネギを運んでくる何でもない場面が妙にツボった。
「九条」くるりですもんね。ぁ

 

茉百合の主人公に対する態度が少しずつ変わっていき、
この子には何かあるんだなと思わせていく展開は凄く良い。
色んな場面で茉百合の心情を語る地の文も雰囲気あって良い。

 

主人公と茉百合が結ばれてからの第二フェーズ。
白鷺の家の話。
分かりやすい言葉の表現で茉百合の立場が
家では難しいことを読み手に伝えてくれるから、
内容がスッと入ってきて良かった。

 

詩織ちゃん可愛い。
でも腹黒い。
まぁそうですよねとは思ったけど。w
しかしこのバッドエンドは作る必要あったのか…謎。

 

からの、怖い茉百合さん最高でした。

 

からの、サイコパス小百合さん。
白鷺家やばいんじゃね?って印象がここで凄く強まった。
利彦もサイコパス交じりのロリコンだし、もう関係者みんなやべえ。w

 

過去の茉百合利彦から主人公父の死を告げられ
走って逃げ込んだ先が桜子との出会いに繋がるのは良い繋がり。

 

しっかし、揺るがないボスが居て、
その下の者たちはドロッドロな感情を惜しげもなく晒していく。
ファンタジー要素無しで人の感情、
思惑でここまで物語を構築するのは凄いなって。

 

引っかかったのは、皇家に助けてもらったくせに
会長にこれ以上関わるなと言い放った巴御前かな。
なんでそんな強気になれるのか。

 

まぁここで会長の言いなりというか思い通りになってしまったら
物語が破綻するからそういう感じにしたのかなとは思うけど。

 

そして、途中で気付いてしまった。
茉百合って小百合の子供でしょ?
どろどろ過ぎる。

 

しかも孕ませたの実父かよ…うああああ。
明確には語られなかったけど、そういうことだよね…?

 

最後にプロローグの言葉が反復されるのは良い作品という
自分の中の定義に当てはまった良い作品だった。
また、タイトルの付け方が秀逸だった作品。

 

白鷺家を出た後に主人公の家に
茉百合が遊びに来るところまでやってくれて良かった。
叶うなら、桜子のお見舞いまで見たかったけども。

 

背景にそれなりの事象があったにせよ、
豪華だけどドロッドロの白鷺家と
素朴だけど幸せいっぱいそうな主人公の家。
その対比も素晴らしかった。

総評

プレイ時間:約12時間オススメ度:★★★★☆

ドロッドロなヒューマンドラマ。
ファンタジーとかでなく、昼ドラのようなそういうのが好きなら買いかと。
そうは言いつつも、優しさや幸せも感じられる物語なので、
色々な感情が複雑に絡み合うような作品をお求めの方にオススメ!
原作のFlyable Heartをやっていなくても十分楽しめるのは良いポイント。

 

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挿入画像 DLsite より引用

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