
ASa Projectの「恋愛×ロワイアル」の感想、ご紹介です。
製品概要
- タイトル:恋愛×ロワイアル
- ブランド:ASa Project
- 原画:冬壱もんめ / 結城リカ / 夕凪セシナ
- シナリオ:八日なのか
- ジャンル:恋愛サバイバルADV
- 発売日:2020年11月27日
恋愛×ロワイアル 感想
あらすじ
私、転校生である花丸まりは、
小町ひろたかくんのことが好きですっ!
付き合ってください!後輩から煽られたり、
生徒会長ナンパしたり、
アイドル追っかけたり─
毎日をテキトーに生きていた主人公、小町浩孝。そんなとき、突然の告白―
彼女の一言がキッカケとなり、
ながいこと停滞していた主人公をめぐる
争いの火蓋が切って落とされる。どうしてこの私を差し置いて見知らぬ女と
ラブラブイチャイチャしてるのよ~ッ!
もう私のことはどうでもよくなったっていうの!?センパイ……蓮菜、センパイの言うこと
だったらなんだって……
なんだって聞いてあげちゃいますよ?「私が兄さんに愛されないのは、なにもかも兄さんに群がるメスどものせい?」
主に本人の預かり知らぬところで、
バチバチと繰り広げられる女同士の醜くてしょうもない、
だけど本気な恋のバトルロワイアル!
果たして勝利の女神は誰に微笑むのか!?公式サイトより引用
恋愛×ロワイアル OPムービー | ASa Project
ネタバレ無し感想
※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です
まず、色々と温度差が酷い。完全に風邪引く感じ。
ギャグとシリアスの温度差って意味で。
ただ、ふざけるとこはふざけて、真面目なとこは真面目に…
と言うよりかは、無理やり相反する要素を混在させてる印象の方が強い。
強いんだけど…
この作品に於いては、それが良いスパイスになってるかも。
個人的には好きな塩梅だった。
ひとつバランス間違うと崩壊する要素だから難しいよね。
上記の通り、ただのラブコメかと思いきや
シナリオにも光るものはあったりする。
そこら辺が好き嫌い分かれるかもなんだけどね。
良く言えばいいとこ取り、
悪く言えば中途半端なので。
ただ、共通時点で描ける範囲で各ヒロインの魅力を描いてくれたのは良かった。
大事だよね、この手のゲームでは。
個別入ってからはヒロインの魅力マシマシ、
シナリオ的にも良い感じ。
つまり、キャラゲーに少々のシナリオ性を求めるなら
割りとありなゲームだと思う。
上記の通り、好き嫌いはあるかもしれんけど。
で、好き嫌いは置いといて、各ヒロインやサブたちはしっかりと個性的。
アホ、姑息、メンヘラ、あざとい。
その他もろもろ。
軽いけどメタもあるので、その要素は嫌な人は嫌かも。
作品のテーマ的にギスらない程度に
各ヒロインがずっと戦争状態なのも◎。
あと、サブに攻略したいなと思わせるキャラがいるのは
この手のゲームとして良い感じだと思う。
あ、メーカーお得意の変顔芸は健在です。w
CGについて
みんな可愛いんだけど、
それ以上の感想は持てないかな。
変顔は特徴的で良いんだけど、
もうちょいころころ表情変わって欲しかった。
そうすればひとつ上のクオリティになれたと思う。
アイキャッチはそれぞれ
ヒロインズの個性が出てて良かった。
BGMについて
割りとね、良いんですよ。
場に合ったBGMで
音もチープな感じはなくて良かった。
システムについて
必要十分な機能はあるので安心。
こんな方におすすめ
- コンセプチュアルなゲームを楽しみたい!
- 作風に似合わずシナリオも意外と読める作品求む。
- 多少の悪ふざけは目を瞑れる。
以下、ネタバレあり。
ネタバレあり感想
4人の狂った女と、そこに元カノもヒロインとして混ざってるの良いね。
そんな深くない感じで、ほど良い塩梅のバックグラウンドが
各ヒロインにあるのは良かった。
ただ、聖夜祭はちゃんと共通最後のイベントとして、
もっと掘り下げて盛り上げて欲しかったかな。
キャラゲーだし発売時期的に作中時間もリアルと一致しててせっかく季節感あるんだから、
クリスマスのあれこれは見せて欲しかった。
千弥と良徳のサブルートは笑った。
以下、攻略順。
天ヶ峰蓮菜(CV:東雲りあ)
冒頭、主人公が
「あくまでも昔のまりちゃんが好きだった」
と言った場面に謎の良さがあった。
由奈との関係性もあって
結構ナイーブだなと思ったけど、
蓮菜自身はとても可愛い。
あざとい系の子だけど、
一番感情が分かりやすい子だったかなって。
他ルートでも。
その由奈との関係性を用いて
シナリオが展開していく構成は良かった。
由奈が主人公の元カノって設定も活きていて。
ここだけに限らずルート入っても
相変わらずヒロインズが戦争してるのも面白いなぁと。
最後の方の展開。
蓮菜が健気過ぎて普通に良い話になってた。
最後まで由奈という存在が活きてて良かったね。
主人公と由奈がお互いにバイバイって言うのも良かったね。
梁染汐音(CV:白月かなめ)
ぷくぅ!
他ルートだと空気化するぽんこつって印象。
作中で触れられてる通り、
共通でデートしちゃったから
後々空気になったんだろうね。w
蒼が汐音に発する辛辣なセリフが面白い。
それを意に介さない汐音のぽんこつ具合も面白い。
つまり、面白い二人。
共通時点でそうなんだけど、
蒼視点の地の文があるのが結構好きだった。
キャラの関係性と言うか、
本音と言うか、そういう部分も垣間見れてね。
ルート入ってもぽんこつ。
これがこの子の魅力になってる。
何かある→ヒスるのワンパターンだけど、
そのワンパターンが魅力に繋がってた。
それも蒼とワンセットになってこそだけども。
つまり、蒼とワンセットにしたこと自体、
構成がうまかったんじゃないかなって。
そんな蒼が家出するってことで、
シナリオ的にも緩急あって良かった。
蒼ともいたしちゃうし、THE・エロゲって感じだった。
他ルートでも主に奇声担当というのを
貫いてたのが素晴らしい。
輝 由奈(CV:小鳥居夕花)
このルートに入る際の、
蓮菜の失恋の描写が本当に辛そうで良かった。
まりちゃんとの落差が凄い。w
やっぱりと言うべきか、
蓮菜が主に恋のライバルだったけど。
まぁ主人公が確固たる気持ちを持って
由奈と結ばれてるので、
ある意味安心して見ていられる、
ずっと幸せなシナリオ。
なんだけど、
ちょっと緩急無さ過ぎたかも。
小鳥居ボイスにしては
ちょっと大人しめだったかも?
小町乃々香(CV:杏子御津)
この作品らしく(?)、
特に倫理観とかで苦しむことなく
スッと妹ルートに入れるのは
逆に良かったかも。
作品の色と言うか、そういうものが出てた。
乃々香がこうなったバックボーンと言うか、
それなりにきちんと気持ちの描写があったのが良かった。
そこまで深くは無いんだけどね。
愛ちゃんと致しちゃったのも
THE・エロゲで良かった。
その愛ちゃんと乃々香の関係性も良かったね。
これも別に深くは無いんだけど、
何となく良かったと言うか。
サラっと触れられるだけでも印象変わるなぁって。
本作ならではなのかな。
この実妹ルートは
そこにあるべき葛藤や倫理観を排除して、
純粋に楽しめるように設計したのかなって。
終わりも遺恨残らず
完全ハッピーで良かったよ。
乃々香のファッションメンヘラなキャラも
いい具合に作品のスパイスになってたと思う。
鬼灯育代(CV:猫村ゆき)
このルートを準備してくれたことに感謝。
意外と言ったら失礼だけど、この子可愛いんだよね。
それなりに長い付き合いの設定だし。
エンドロールは無かったけど、
サブルート自体の存在価値があったので◎。
個人的に、メイン差し置いて
かなり好きなキャラだった。
花丸まり(CV:木之みき)
八重歯が可愛い。
ここに至るまでに、
散々他ルートでウザいまりちゃんを見てしまったので…
すごくストレートで素直な子なんだけど、
クリスマスの一枚絵でもさして感動せず。
むしろ、他のヒロインの発狂具合が面白い。w
初Hしようという段階で
EDで終わったのは斬新で面白かった。w
ただ、まりのキャラ的には合ってると
思ってしまう不思議。w
由奈と蓮菜の関係性がここでも描かれた。
ので、やっぱり由奈は隠れメインだったのかなと。
表向きメインのまりルートでも
それだけ出てくるって事でね。
最後の地の文。
こんな平凡な幸せでも――
十分、僕にとってはドラマティックで、
かけがえのないものなのだ。
というのが凄く良かった。
アホピンクとして、この子は
幸せなヒロインだったなぁって思えた。
それと同時に、
平凡でも幸せなのって良いなって思えた。
それは交際相手との幸せ、
趣味に生きる幸せ、
仕事に生きる幸せ。
色々とあると思うのだけど、
平凡であることの幸せがどんなに幸せな事なのかと
思わせてくれてるようで。
メッセージ性云々って作品ではないと思うけど、
ライターが伝えたかったのは
そういう部分だったんだろうなぁって。
恋愛×ロワイアル 感想 総評
プレイ時間:約18時間 | オススメ度:★★★★☆ |
一番感じたのは、予想してた感じとはちょっと違ったかなって。
でも、それは良い意味で。
キャラ背景や関係性の掘り下げ方も
読んでて面倒にならない具合の良い塩梅で。
キャラゲーにシナリオもちょっと求めたい!って方には
良い選択肢になるんじゃないかなぁと思う。
個人的にはオススメできる作品です!
以上、恋愛×ロワイアルの感想でした!
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挿入画像 FANZA GAMES より引用