これは“英雄”の死の真相と、“彼”の正体についての告白だ。
Purple softwareの「クナド国記」の感想、ご紹介です。
- タイトル:クナド国記
- ブランド:Purple software
- 原画:アサヒナヒカゲ / 克
- SD原画:こもわた遙華
- シナリオ:御影
- ジャンル:破滅を回避した人類が文明を復興していく"再生と青春の物語"ADV
- 発売日:2021年12月24日
クナド国記 感想
あらすじ
西暦2034年。
“鉄鬼”という金属生命体が発生し、人類のほとんどが駆逐された。
金属製品も使用不可となり、文明や技術すら失われる。
鉄鬼の活動がゆるやかな“隙間”でのみ、人類は生き延びることが出来た。それから1000年後。
ひとりの英雄が、鉄鬼の中核たる存在のひとつを打倒した。『人類の命運を賭けた戦いは、100日前に、終わりました』
『だから、これから始まる物語には、“希望”や“幸せ”しか残されていません』舞台となるのは「カント」と呼ばれる国。
総人口800人の能力者たちが暮らす、和風文明。
戦いは終わった、が。
生き残るために戦い続けてきたカントの人々は、個性や文化を失っていた。
一般住民は皆、狐の面をかぶった「誰でもない者」でしかなかった。「“希望”や“幸せ”って、なんですか?」
「わたしたちは、戦う以外になにをすればいいのか、全然、わからないのです」そんな時、1000年前から冷凍睡眠されていた青年が発掘される。
青年——彼が、この物語の主人公となる。彼は、冷凍睡眠の弊害ゆえか記憶喪失だった。
自分のことはわからなかったが、しかし、文明や文化などの知識は所持していた。「わたしたちと、この世界に希望や幸せを生みだすと約束していただけますか?」
別世界のようなカントで目覚めてしまった主人公。
衣食住の保障と引き換えに、彼はカントに文化をもたらしてくれと頼まれる。彼の物語は、人類の命運を賭けた戦いが終わったあとに始まる。
これは、珍妙な学園生活を謳歌する話であり。
喫茶店と貨幣経済の話であり。
統治者に必要な資質と努力の話であり。
何者でもなかったひとりの少女が、夢を抱くまでの話である。そして——“英雄”の死の真相と、“彼”の正体についての告白だ。
公式サイトより引用
『クナド国記』オープニングムービー
ネタバレ無し感想
※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※
さてさて…
色々と時代設定や力の中身とかは異なるんだけど、
主人公が「言霊使い」という点で、アマツツミ辺りを引きづってる感を感じてしまう。
公式はそういった見解には否定的ではあるのだけど、その辺りの作品を知っているとどうしてもね。
で、本当にすみません。
リアルタイムプレイ時に、こと細かに色々と思ったことを書いてたのですが、
そのメモ帳データが吹っ飛びました。w
なので、今回は簡易的な感想です。
記事自体の更新も久々だし、いつも以上にお目苦しい部分もあると思います。
お付き合いくださると幸いです。
ルートに関しては途中下車方式の1本道だから、好きな順で読めるのは◎。
肝心のシナリオに関しては難しくもなく、単純でもなく。
あらすじにある世界観通りの設定で進むから、世界観が好き、気になるならスッと入れると思う。
独特で和風な世界観×異能力ものという構図が分かりやすいかな~と。
当サイト、私自身の傾向としてエロはそこまで気にしないのだけど、毛×、陥没×の人は要注意。います。w
CGについて
キャラは可愛いし、相変わらずのちょい動きのある背景も秀逸。
水面が揺れてたり、桜が舞い散ってたりする感じのアレです。
わいっしゅ氏の背景美術も美しい。
BGMについて
和なBGMを基調として、様々なBGMがある。
音質的にも良いんじゃないでしょうか、うん。
システムについて
特に不便さは感じない、快適プレイには十分かなって思う。
- 何か謎が隠されてそうなシナリオが好き。
- 舞台設定がきちっとしたSF寄りの作品が好き。
- Purple software好きです、気になります。
以下、ネタバレあり。
ネタバレあり感想
※以下ネタバレは、リアルタイムでプレイ中に思ったことも含まれます。
結論ありきでない部分もあるので、ご了承を。
本当はルート毎に色々と書き記したいのだけど。
一番の驚きと興味は主人公の境遇に終始したかな。
鉄鬼という「敵」の存在と同等の存在の主人公の境遇、今後に。
展開として素直に面白いなと思ったポイントだった。
優里
この作品において、一番普通っぽい感じが良かったかな。
まぁ脳筋キャラなので普通かどうかは分からないのだけども。w
ここ数年の紫作品の傾向において、
黒髪キャラ+CV:鈴谷まやの組み合わせは安定感あるなぁと思ったり。
全然悪くないんだけど、もう少し「家族愛」について掘り下げがあると良かったのかも。
メモ紛失により、あまり覚えてないのだけど。w
双子
うーーーーん、エッチ。
ロリ姉妹とかいう最強の属性。(個人の好みです
こういう性格が真逆?というか、全然性格の違う双子ちゃんって良いよね。
色的に茜の方がぶっ飛んでるかと思いきや、葵も相当ぶっ飛んでた辺りは好き。
この双子ちゃんルートやってる辺りで書き溜めたメモが紛失したので、個人的にショッキングなルートだった。w
キャラはとても好きなんだけど、色的な意味では小波すずは茜の方が良かったのでは…とか思ったり。
まぁ、赤が活発で青がトロいっていうのは個人的な先入観になっちゃうのだけども。
シナリオ自体は特に何も思うところは無かった…はず。
最後の成長した双子のCGは要らんかったかな、ロリコンなのでね!!!w
春姫
主人公の告白?のシーンで、春姫が泣いたのが象徴的だったかな。
多分だけど、本筋だしルート的には主役は春なんだけど、実質夏姫ルートだったのかな、と。
春ももちろんヒロインなんだけど、夏が重すぎて、そっちに比重が偏ってしまった印象。
ある程度の重たいバックボーンを描くのは良いのだけど、そっちが春姫より重過ぎたと言うかね。
まぁ、どっちでも泣ける話なので良いのだけども。
主人公が機械の存在…鉄鬼であって、春も言霊で人工的に生み出された存在というのは中々刺さるよね。
いい設定だと思った。
元々の設定であった「八剣」と、「八百の剣」という対比は良かったかな。
この作品だけで完結するのなら、名前だけで登場してない「八剣」が居るのはちょっとアレだけども。
最終的に、「信を返して!」という春。
その展開は割りと泣いてしまった。
更に、冬と夏の気持ち。こんなん泣くわ。。。
結末は見事なまでのオレタタエンドだけど、まぁ良いんじゃないかなぁと思えた。
個人的には青春フラジャイルとかいう変な作品から盛り返したと思うよ、うん。
ただ優里アフターが無いのはちょっと納得いかんかなぁ。
パラレルで燕とか博士とか描くなら、優里も頼みますよ…。
燕の血の能力、包帯とかについてはもっとメインに絡めて欲しかった。
クナド国記 感想 総評
単純に言えば、独特で和風な世界観×異能力もの。
なのだけど、このメーカーらしく、シナリオやグラフィックは洗練されてる印象の作品。
もちろんシナリオには賛否色々とあると思うけど、こういうファンタジー世界を用意してくれたライターさんに感謝。
システム的にも安定のクオリティだから、そこも評価できる部分。
絵的に肉感むっちりでいやらしい、でもシナリオにもきちんと良いポイントがある作品。
そんな作品をお求めの方におすすめでーす!
以上、クナド国記の感想でした!
挿入画像 FANZA GAMES より引用
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