モノノ系彼女～陰キャですが、恋して良いですか？～　感想　レビュー

丹波幽太郎は夜通夜学園（よつやがくえん）に通う
ちょっとオカルト好きなだけの平凡な学生さん。

そんな俺が、クラスのよりどりみどりな女子達と
特に進展のないまま迎えた夏の終業式の日。
突如、幼馴染から夜の校舎への誘いを受ける。
……これが全ての始まりだった。

雨音いがいに物音ひとつない静まり返った校舎で、
何故かはじまる「きもだめし」
フル武装でやる気満々、へっぴり腰の幼馴染「優未」
昼間のモジモジとした誘いは何だったのか？
告白めいた雰囲気は、錯覚か、あるいは尿意だったのか。
振り返り、彼女をジッと見つめることで問う。
先に行けとばかりに俺の背中に銃口がねじりこまれた。
（イダっ、それエアガン……なの？）
ゴクリと喉を鳴らし、俺は恐る恐る廊下を進んだ。

夜の学園。
無論、普段とは様子が違う。
というか、今、笑い声が聞こえているんだけど何だろう？
いやいや、そんなまさか、だがしかし。
幼馴染にも確認しようと、再び優未を振り返る。
当然脱兎。 すでに彼女はいない。
同時に始まる、軋み音、何かが走る物音。
こ、これはついに、念願の怪異とのクリティカルエンカウトでしょうか！？

公式サイトより引用

冒頭、「あなたの名前を入力してください」で一瞬ポカーン。
別に名前呼んでくれるわけじゃないんだし、
それ要らなくね…？と。

シナリオ的には主人公の不幸属性が
妖怪のせいかも？という疑惑が出て、
その謎を妖怪と一緒に紐解いていくストーリー。

妖怪側にも人間である主人公に協力して欲しいことがあり、
人間社会に溶け込もうとしている妖怪の
「夜の特別授業」に人間として出席して共に勉強することに。
その過程で、人間と妖怪の共生に向け、いくつかの授業の後、
仕上げとして同棲生活を送る子を決める（→個別へ

という感じなのだけど、キャラによっては
割りとシナリオ性もきちんとある物語になるのが良い。
明らかに抜きゲーの感じを受けるタイトルや絵だと思うけど、
中身もそこそこ頑張ってる。

「学園恋愛×きもだめし×温泉郷×同棲エッチ」なんてジャンルで
「輪廻転生」なんて言葉が出ると思います？ｗ
ただ、陰キャですが、恋して良いですか？ってサブタイは、
別にそこまで陰キャは居ないので大げさかも。

エロの部分も玩具にアナル、果てはトリプルパイズリなんてものも。
普段抜きゲーやらないので、十二分に刺激的でした。ｗ

あと、値段の割に尺はちょっと短めかも。
ボーカル楽曲も1曲だけなので、
次作ではそこらにも力を入れて欲しいなぁと。

一番駄目なところは内容以前の問題で、
システムのところにも書いたけど、
誤字脱字、言葉の使い方、色々とおかしい。
「一頭の子猫」って文章見た時は我が目を疑った。
子猫でけぇな！って。ｗ

そういうレベルのおかしさが紛れてるもんだから、
せっかくシナリオ頑張ろうとしてもねぇ…と。
氷雨の個別なんかは凄く好みだったので、
本当に勿体ないと思う。

まぁ処女作なので、次作でどういう方向性に行くか。
興味深いところではある。