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もののあはれは彩の頃。 感想 レビュー

もののあはれは彩の頃。
縁もゆかりも賽次第――

 

QUINCE SOFT「もののあはれは彩の頃。」の感想、ご紹介です。

 

製品概要

  • タイトル:もののあはれは彩の頃。
  • ブランド:QUINCE SOFT
  • 原画:ななろば華
  • SD原画:白須遙一
  • シナリオ:冬茜トム
  • ジャンル:『和風すごろく体感ADV』
  • 発売日:2017年9月29日

 

もののあはれは彩の頃。 感想

あらすじ

 

青年・東雲暁は、目覚めると紅葉の舞う河原に立っていた。
なぜここにいるのか、どう進むべきなのか、なにも覚えていないままで。
ただわかるのは、目の前にサイコロが浮いているという状況だけ。

「さあ、賽を振りなよ」

まず、そうしないことには始まらない──
謎の女・クナドにそう促され、彼は与えられた賽を振る。

「──ここは」

すると、彼が目にしていた景色はガラリと変わった。
風流な自然もどこへやら、彼が立っていたのは京の歓楽街・秋の祇園──

「四条通……」

思わず口をついてしまうほど、どこか郷愁を覚えるその景観。
ただし普段は賑わい豊かなこの繁華街も、今は嘘のように静まり返っている。

「五マス目──残念ながら、一回休み」

天より響くクナドの声。
彼は、ようやくこの世界の理を知る。

「双六だ」

賽を振ると、マス目を進むことができる。
賽を振ると、あがりを目指すことができる。
そして、同様に覇を競う相手もいるということに。

「あんたは敵だ。あまり馴れ馴れしくするな」

制服に身を包んだ少女、野々宮京楓は冷酷に暁を敵とみなした。
彼女だけではない。双六ならば、勝者となるのは一人だけ。

「勝ってみせる。俺よりラッキーな奴はいない」

己こそが天に祝福されし運命の持ち主であると、信じて疑わないのが彼の誇り。
青年は持ち前の幸運を武器に、あがりを目指して賽を振る。

公式サイトより引用

もののあはれは彩の頃。 オープニングムービー

 

ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

 

舞台は京の都、季節は秋ってだけで大分風情があるよね。
なのだけど、別にそこでの日常で友情愛情育んで…というシナリオではない。
皆さま、ひたすらに双六をしています。

 

自らが駒となり、賽を振り、ひたすら双六をする。
何故?何の為に?ていうか、人間が駒となって双六してる世界って何?
そんな謎を紐解いていくのがお話の本筋。

 

シナリオの根幹となる設定もしっかりしてるので、
最初は謎はあれども物語が安定してるのが良い点。

 

それぞれのキャラにはそれぞれの思惑ももちろんあって、
異能や止まるマスの特性など色んな要素が高い次元で絡み合って、
彩り豊かで予測不能なシナリオに仕上がってる。

 

ひたすら双六って言っても、
その間に交わされる日常のような会話は面白い部分もあるし、
メインサブ問わず、魅力的なキャラが揃ってる。
そしてサブにもしっかり見せ場がある。

 

本作を一言で言えば、完成度の高いギミックゲーム、かなと。
もちろん、そのギミックが絡んだシナリオ自体も面白い。

 

反面、エロ方面は薄味だったり男性CGがアレだったり欠点もあるけど、
双六ギミックに興味を惹かれたならオススメできる作品かなーと。
(実際に双六をするわけじゃなく、紙芝居)

 

あと、京都に行きたくなりますこのゲーム。
ゲーム内の描写でめちゃくちゃ丁寧にガイドされてるようで。

 

CGについて

Slider

 

目パチ、口パクあり。
全体的に可愛いと思うし、背景も良い感じかと。
京の都は風情があって良いね。

 

BGMについて

大分、和の色が濃い感じ、且つ良い感じ。
和じゃない曲調でも、和楽器が入ってたりするから統一感もバッチリ。
個人的に好きだったBGMは「蘭燈」。
ピアノが美しい。

 

システムについて

個人的に特に不便は無し。
バックログからのジャンプはあり。

 

こんな方におすすめ

  • 良い感じのギミックがある作品が好き。
  • 何か謎が隠されてそうなシナリオが好き。
  • 演出が良いゲームを探している。

以下、ネタバレあり。

 

ネタバレあり感想

 

冒頭の六文銭が、その意味を考えると既に意味深だった。
そして、終わって納得の六文銭だったなーと。
三途の川の渡し賃ね。

 

共通と言うか、それぞれのルートで盤が違うのも飽きずに読めたので良かった。
ただ、第参面だけはちょっと肩透かし感があったかな。
満を持して行くぜ!→永沈と賽の河原しかありません。→えっ?みたいな。

 

シナリオとして一番良かったと思うのは琥珀のお話かなぁ。
だもんで、そのお話を中心に書きます。

 

猫だと分かった瞬間、全ての行動が腑に落ちるのが気持ち良かった。
その後、お互いに好き合ったにも関わらず琥珀が猫に戻ってしまう現実を目指す展開が切なくて。
一番最後の猫琥珀の笑顔CGも好き。

 

琥珀が賽の河原に迷い込んだ理由が分からないのは気になったけど。
他のキャラは事故や病気、何らかの理由で死に瀕していると明かされたけど、
琥珀だけは何も言及が無かったように思う。

 

また、虫については最初からみさきかな?と思えてしまう描写があったのがね。
「少なくとも私が二人を守る」と言える根拠がね、
どう考えても「私が虫だから」に繋がってしまって。
それと、みさきが作った血だまりは消えたのに、地図についた返り血は消えないのね…
消えてしまうとシナリオが困ったことになってしまうけど。w

 

トゥルーではご都合主義盛り盛りで晴れて人間になったけど、
まぁそういう感じでも良いんじゃないかなと思えるキャラだった。
クナドにそこまでの力があったのかは謎だけど。

 

ラスボス戦はもうちょい盛り上がって欲しかった気もするけど、
テーマのひとつでもあるであろう「縁」を使った演出と、
過去の宿命を使って退ける展開は凄く良かったと思う。

 

その他、ちょろちょろと。

 

子が12個で何と読む?

→シコシコシコシコシコシコシコは吹くわw

 

みさきの合格祝い

合格祝いを何にするかのプレゼンの時に
大誠が急に馬鹿キャラになるのは笑った。w
ノーデーモンウォーターって何だよw
他にもちょいちょい笑いを差し込んでくるテキストが良かった。

 

リビングの掛け軸

主人公の家のリビングの掛け軸で遊んでるの気になってしまう。
(良い意味で)

 

鹿乃と大誠

鹿乃は絶対悪ではない悪としての立ち位置が良かったし、
大誠をその性質から鹿乃に当てたのも熱い展開だった。
その分、主人公が空気過ぎたけども。
花壇の血の跡もしっかり回収。
デレたら可愛いのね、鹿乃。w

 

クナドとの別れ

最後のクナドとそれぞれの別れも良かった。
クナドってキャラに、最後で凄い深みが出た。

 

クナドが双六に来たのは10年前。
そして主人公の感じた懐かしさ。
「私の分まで生きて」という言葉。
まさかの妹。
最後まで楽しませてくれるなぁと。
シナリオ内で妹と断定しないでボカした方が良かったかもしれないけど。

 

また、メインシナリオのクリアまではエロを必要最低限に抑えた構成も
個人的にはこの作品には合ってたと思う。
と言うか、構成上そうなっちゃうよね。

 

カラス

最終的にクレア父にしばかれたらしいけど、この人普通に犯罪者じゃ…w
クレア父がもうちょいシナリオに絡んだら違う味も出たかも。

もののあはれは彩の頃。 感想 総評

プレイ時間:約25時間オススメ度:★★

「双六」という要素に様々な仕掛けや展開があってそれは凄く楽しめるのだけど、
逆に言えばシナリオの大半が双六に費やされるのでイチャラブ要素は少なめになっている。
なのだけど、それぞれのシナリオには深みも盛り上がりもあるのが良い点。

 

冬茜トム氏のシナリオが好きなら何も言わずにオススメ!
ちょっと他と違うものを読みたいなと思って作品探してる方にもオススメ!

 

以上、もののあはれは彩の頃。の感想でした!

 

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あかべえCP

 

挿入画像 FANZA GAMES より引用

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© エロゲは黄昏ない 2019