サツコイ~悠久なる恋の歌~ 感想 レビュー

サツコイ~悠久なる恋の歌~ ★★★☆☆
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愛する者のために死ねますか――?

ALcotハニカム「サツコイ~悠久なる恋の歌~」の感想、ご紹介です。

  • タイトル:サツコイ~悠久なる恋の歌~
  • ブランド:ALcotハニカム
  • 原画:風見春樹
  • SD原画:あおなまさお
  • シナリオ:瀬尾順
  • ジャンル:~捕食する者と捕食される者の恋愛ADV~
  • 発売日:2014年8月29日

サツコイ~悠久なる恋の歌~ 感想

あらすじ

ある雪の夜。
主人公、加納イズミはとある事情により家を追われ、駅前で死にかけていた。
飢えで身体は動かず、寒さで感覚は消え、今にも意識を失いそう。
心は絶望を通り越し、無感情になっていた。
そこへ、一人の少女――不登校気味のクラスメイト、白羽瀬悠が現れる。
彼女はまるで、捨て猫を拾うように彼を拾い、一人暮らしのアパートに連れて行く。

「加納くん、あなたは私のエサだから、太らせてから食べてあげるね」

そんな言葉を、薄い笑みとともに吐く悠。
『――こいつ、絶対マトモじゃない』
そう思いつつも他に行き場のないイズミはしばらく悠のアパートに留まることになる。
だか、やがてイズミは知ることになる。
悠は人を食らい、悠久の時を生きる人魚の末裔であることを。

――貴方は愛のために死ねますか?

「捕食する者」と「捕食される者」。
決して理解しあえない二人の恋物語。

公式サイトより引用

サツコイ ~悠久なる恋の歌~ オープニングムービー

ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

個人的にはメインがくすはらゆい
サブに有栖川みや美のお二方だけでお腹いっぱいになりそうな声陣。

世界観的には、人を喰らう人魚が居るとか居ないとかの世界。
そして、自称人魚のヒロインがいる世界。

登場人物たちは愉快なキャラが多いけど、
内容的にシリアスも多分に含むからシナリオ自体は面白可笑しい感じではない。

でも、テイストが合う合わないの程度はあれど、
少なくともテンション高い日常はきちんとある。

まぁ捕食者と被食者の恋のお話って触れ込みの時点で、
主人公が喰われる側なんだなっていう予想はできるかなと思う。

その上で、設定にちょっとでも興味があるならオススメできるかなと。

そこそこ読めて、読了感も良い。
そんな作品かなぁと思う。

CGについて

立ち絵の表情は割りと豊かだし、可愛くもある。
十分ではないかと。

BGMについて

BGMとしては無難な感じ。
可もなく不可もなく。
耳に残るような印象的なものはない。

システムについて

個人的に特に不便は無し。
バックログからのジャンプはあり。

  • ちょっとだけ重いお話が好き。
  • サクッと読めるけど、内容も濃い作品探してる。
  • 演出が良いゲームを探している。

以下、ネタバレあり。

ネタバレあり感想

タイトルは「サツコイ」だけど、
恋と言うより家族愛の方がしっくりくる感じかなーと。

ほぼ最序盤のの言動と、
「人は壊れていても、温かい。」
という地の文がまず印象的だったかな。
掴みは結構良い感じだったように思う。

ただ、投げっぱなしで回収されない点が
散見されたのは気になった点だった。

以下、個別攻略順。

川嶋 直(CV:市川ひなこ)

川嶋 直(CV:市川ひなこ)

最初からめっちゃ真っすぐで、めっちゃいい子やん。
部長とのやり取りも面白いなーと。

主人公がOPまでで親友を手にかけてからの
過去回想が続く構成は中々良かったね。
少しずつ心にくるものがあった。

で、今現在が別れてしまったという現状に戻る構成は良かった。
過去と違うのは、主人公が純血種の人魚だと分かってしまった点。

結果、このシナリオは主人公たち人魚の運命に翻弄された
一人の子()の視点での物語だった感があった。
報われない恋はゲームでもあるもんだよね。

ただ、どんなことがあっても最後まで生き抜いてと願う
の想いには素直に感動は出来た。

なのにあのエピローグ。
こんなにもプレイヤーの想像にストレートに委ねる結末は評価が難しい。
悪くないけど、良くもない。

ところで旅館設定何処行ったの?

新田 瑠璃(CV:有栖川みや美)

新田 瑠璃(CV:有栖川みや美)

この子の立ち絵の変顔?、不細工過ぎて笑ったわw

とても良いお姉さんだなぁって思う。
同時に、こんな良い姉と妹に挟まれることになった
主人公に少々の嫉妬を覚えたよね。w

それにしても、が突然の死過ぎてびっくりした。
時間が無いと言いつつ、夢の中に現れたのもなんだかなぁ、と。
人魚だからそういう事が出来たのか?と想像するしかない。

流れは好きなんだけど、作中表現だけでは納得するのが難しい。
ただ、その好きな流れの中で、
もう少し妹と一緒に居たかったって表現は泣けた。

まぁ、ルートとしては中途半端すぎて何とも言えないけども。
母は何処かへと消え、は死に、加納さんも死に、主人公は懺悔し。
瑠璃とどういう未来を歩むかも明示されず。
ただただ、悲しいだけのルートだったかなって思う。

白羽瀬 悠(CV:くすはらゆい)

白羽瀬 悠(CV:くすはらゆい)

との決戦スタートで、
同時に生存ルートであることを最初に明示してくれたのは良かった。
今までとは展開が異なるという意味でね。

ここまで特に何のツッコミも入れてなかったけど、
日常ちゃんってなんなんすかね…w

ここに来て初めて美月のイベント絵。
やっとかい!って思った。遅すぎたね。
相羽兄妹についてはもう少し深く触れてあげても良かったかも。

ところでこの相羽妹ちゃん、
兄曰く起きるのやっとな状態だったような…?

母の改心が急過ぎてほぇーってなった。
それもそうなのだけど、養父が実は良い人だったとか
無理がある流れがちょいちょいあるのが何だかなぁと。
尺が短いから深いお話を詰め込めない事情はあったのだろうけど、
もう少しナチュラルに描いて欲しかった。

結局イズミは死ぬから救いの無い物語だったけど、
最後のタイトル演出には泣いた。
こんなのズルイでしょ。

10年経ってもが元気って事は、
稚魚の体質的な部分は乗り越えたって解釈をしたい。
そんな物語だった。

ところでが歌を届けたかった女の子?はどうなりましたか?

サツコイ~悠久なる恋の歌~ 感想 総評

お値段的にそこそこ読めて、独自性もある良作かな。
色々と粗はあるものの、テンポの良いテキストは◎。
特殊設定があって、ちょっと儚いシナリオも読みたいって方にはちょうど良い作品かも。

以上、サツコイ~悠久なる恋の歌~の感想でした!

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挿入画像 FANZA GAMES より引用

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