この恋だけは壊せない
Purple softwareの「青春フラジャイル」の感想、ご紹介です。
- タイトル:青春フラジャイル
- ブランド:Purple software
- 原画:克
- SD原画:鳥取砂丘
- シナリオ:鏡遊 / 保住圭 / はまぐり孤之助
- ジャンル:壊せない恋と止まらない青春のADV
- 発売日:2020年8月28日
青春フラジャイル 感想
あらすじ
この世界には、魔法が存在する。
奇跡すら起こせる神秘の力――
しかし、その力は秘せられるべきもの。誰も気づくことのない町の片隅で、夜の闇で、密かに魔法使いはうごめく。
自然に囲まれた温泉の町、悠賀原。
町に住む士紀優人は、偉大な魔法使いの末裔だが、先祖のような力はない。
優人は、ストーカーを自称する鳥羽せつなにつきまとわれる日々を過ごしながら、
普通の人間として生きている。そんな彼の前に、一人の魔法使いが舞い降りる。
リズ・メイサースと名乗る金髪の魔法使いは
「あなたの師匠になりにきました!」
と押しかけ師匠として優人の家に居座ってしまう。隠すべき魔法を容赦なく人前でも使うリズに振り回され、
優人の平穏な日常はあっさりとぶち壊される。そして、落ちてきた魔法使いの出現から始まった物語は、
公式サイトより引用
町に伝わるおとぎ話"わるいまほうつかい"の正体へと迫っていく。
青春フラジャイルオープニングムービー
ネタバレ無し感想
※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※
世界観は魔法が存在するってこと以外は普通の、現実的な世界観。
ファンタジーっぽいわけでもない。
何か変な人たち(ヒロイン)が集まってるから日常はだいぶ騒がしい。
騒がしいけど、やり取りは割りと単調な印象はある。
ただ、メインからサブまでみんな個性的なので、単調でも退屈はしない流れにはなっている。
シナリオ的には魔法という不思議要素が絡んだ
日常ドタバタ+個別ルートで深堀りってシンプルなタイプ。
そんなわけでシンプルな作りながら魔法要素があるので、『本作ならでは』の要素は有り。
ちなみに公式のコラムにて、推奨順は無いとしながらも
ただし、ぶっちゃけると特別扱いのヒロインはいます。
鳥羽せつなという、主人公のストーカーをやっている女の子です。
と語られている通り、
このルートが従来の「最終ルート」に当たるものと思ってもらえれば。
なので、未プレイの方はせつなは最後に回した方が最後まで楽しめます。
CGについて
ヒロインズは可愛いし、絵的にも綺麗。
背景もとても素晴らしい。
アニメーションがあったりするのも健在。
BGMについて
耳に残る旋律もあったりで、基本的に良い感じ。
システムについて
色々細かい設定もできるし、必要十分。
- キャラの掛け合いを楽しめる作品が好き。
- キャラが可愛ければ色々と許せちゃう。
- 演出が良いゲームを探している。
以下、ネタバレあり。
ネタバレあり感想
共通はやたら騒がしかったなぁ。
各ヒロインに一回ずつ選択肢があるのは良かった。
そのお陰でフラグはちょっと複雑になってるけど、
それはキャラのチョロい度によるので、受け入れられる範囲かなと。
魔法って要素が割りと色濃く出るので
オリジナルできちんと設定から作り込むか、何かを参考にして魔法設定もきちんと作って欲しかったかな。
よく分かんない魔法の言語的なやつだけっていうのがちょっとね。
詠唱もただの英語だし…。
以下、攻略順に。
桜宮氷緒(CV:小鳥居夕花)
黒髪ロング、名前に「氷」が入っている。
そこからのイメージ的にはクールな感じなんだけどなぁ。
まぁ中の人が人だし、そうはならんよね。w
プロレス好きをきっちりシナリオにも落とし込んだ結果、
せっかくの告白の場面も笑うしかなかった。
氷緒があそこまで仕事に固執する理由として
「さくらのみやの娘だから」「姉との約束」
これらだけだとちょっと弱かったかな。
結果、魔法で姉の認識変えちゃったわけだし、
そこまで強い気持ちを持ってるなら、そんなことしないよねぇ。
そもそも、彼氏もできてこれからまた頑張る!って時に
あっけなくES側につく意味が分からなかった。
で、そのESとの悶着については…カラクリとしてはなるほどなぁって。
正体やら目的はこのルートではちょっと分からなかったけど。
全然関係ないけど、ゆらの4Kアクションカムさ。
温泉で撮影するってのに防水ケースに入れてなかったのはアウトです。
卯月透音(CV:小波すず)
唯一の微乳且つ妹且つメイドなのである意味清涼剤。
キャラは一番好きだった。
名前が「透明な音」を連想させるのにくっそ音痴って設定も◎。
透音がご当地アイドルとして頑張るけど無理が祟って倒れちゃうお話。
療養中、兄に甘えまくる透音が可愛かった。
このシナリオでは主人公の過去が語られるけど、家族のような透音との話だから、まぁ納得かな。
突然の死はちょっとやめてほしかったけど。
ESの立場がブレブレで更によく分からんかった。
結果、キャラだけで推せる、押し通したシナリオと評価したい。
リズ・メイサース(CV:秋野花)
ポンコツっぷりが可愛いね。
スマホを手に入れて、あっという間にスマホ中毒に陥るの笑った。
力が強過ぎたが故に周りから隔離されるって、
なーんか何処かで聞いたような話だよね。
からの、リズって誰?の展開。
うーん…これも聞いたような話だよね。
シナリオ自体はどこかで聞いたような話の寄せ集めにしか感じなかった。
ただ、ここまでの3ルートの中では青春要素もまぁあったかなと。
「青春」って単語が字として多かったからそう感じただけかもしれないけど。
エリスは可愛かった。
全ヒロイン間の需要と供給のバランスが秀逸かも。
鳥羽せつな(CV:東シヅ)
本作では一番やべー女だと思う。
が、過去は複雑で。
士紀家の使命、わるまほを滅すること。
唯一その辺りが絡むシナリオ。
プロローグと繋がる、絶対的なメインヒロイン。
気持ちの大きさも絶対的なメインヒロインかな、と。
最後の方、ESが教室に来て事の顛末を語るけど、
もうそれだけで良いんじゃないかなと。w
いやほんと、簡潔にまとめてくれて分かりやすかった。
作品のテーマがぎゅっと詰まってるルートだけに、もうこれだけで良いんじゃ…?
となってしまったのが残念でもあった。
他に突出した話がないだけに。
フラグ立てつつ、この話を最後に持ってこれたのなら…
まだ評価は変わるかもしれない。
OPやメインビジュアルは躍動感あって好きだけど、
本編の躍動感が足りなかった。
青春フラジャイル 感想 総評
ルートロックするのが解決策でもないのだけど、本作も従来通りルートロックして、
もう少し違った流れを付けても良かったのではないかなぁと感じた。
CGやBGM、システム周り等は安定のクオリティなんだけど、シナリオがイマイチ。
キャラゲーとして楽しもうにも"わるいまほうつかい"の要素が絡むので、
どうしても浮き沈みがある。
その為、オススメ度は低め。もちろん好きな人には刺さると思うけど。
以上、青春フラジャイルの感想でした!
挿入画像 FANZA GAMES より引用
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