★★☆☆☆

ツクモノツキ 感想 レビュー

ツクモノツキ
再会から始まる恋のハートフルADV…?

 

Sugar pot「ツクモノツキ」の感想、ご紹介です。

 

製品概要

  • タイトル:ツクモノツキ
  • ブランド:Sugar pot
  • 原画:月嶋ゆうこ / 成瀬守 / オダワラハコネ
  • SD原画:結城葵
  • シナリオ:尾之上咲太
  • ジャンル:再会から始まる恋のハートフルADV
  • 発売日:2012年2月24日

 

ツクモノツキ 感想

あらすじ

 

親戚の援助を受けつつ、身体の弱い妹摩耶とふたりきりで暮らす慶太。
幼い頃の事故により、事故以前の記憶がない慶太だったが、今の生活を幸せに思っていた。

最近になって、よくみる不思議な夢。
シロイオンナノコの夢。
胸の奥をきゅうっと締め付けられるような……夢。
慶太は、ただただ不思議に思うだけだった。

そんなある日、摩耶の提案で、以前ふたりで行った場所に行くことになる。

慶太にとっては、記憶がない場所だったが、
あちこちと連れられ、こと細かく説明をする摩耶を少し疑問に思いつつ、
日が暮れるまで歩き続けるふたり。

そして、高台に着いた ふたりは ある小さな祠を見つける。

「…やっとむかえにきてくれた」

そこへ ふと現れた謎の少女ツクモは、そう言って慶太の腕を抱く。

「まってたよ、おにいちゃん」

それは出会い、あるいは再会から始まる物語。

公式サイトより引用

ツクモノツキOPデモ CM版

 

ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

 

DLsiteさんの500円セールで購入。

 

平たく言えば主人公にはちょっと病弱な妹がいて、
本当は優しく接したいのに、お互いに気を遣ってか兄妹は少しすれ違っていて。
そんな生活の中、主人公は不思議な夢を見て涙を流す。
ちょっと憂鬱さも感じられる、そんな感じで始まるシナリオ。

 

ついでに主人公は幼い頃に事故に遭っていて、その頃の記憶は喪失状態。
妹も実妹ってわけじゃなく、義理の妹。
そんな兄妹が幼い頃に住んでいた場所を訪れ、不思議な夢に出てきた女の子と実際に出会う…みたいな。
まず、ここまで読んでくれた方でこの設定が好きなら既にOKかなって思う。
思うのだけど…手放しでオススメは出来ない内容かなとも思う。

 

と言うのも、ファンタジー要素があるシナリオで絵もほわほわして可愛いんだけど、
何て言うのかな…鬱展開って程でもないんだけど、そういう要素が強めではあるので、
そういうのが好きじゃない人には合わないと思う。
ちょっと不思議な事が起こって、それがきっかけでハートフルなシナリオが進行…という感じではないので。

 

公式に書いてあるようにシナリオには火廻村の伝承とかあるから、
広い意味では伝奇ものってことにもなるのかな。

 

あと、割りと主人公のその時々の考えてることや気持ちに関する地の文が多めだから
状況を理解しやすいし、その時々のシナリオの状況にスッと入っていけると思う。
のだけど、これがあまり良くない部分にもなってしまっていて。
上記した鬱展開って程ではないのだけど、嫌な感情も剥き出しなので、人を選ぶかもねって。

 

個人的には世界観は好きだったよ。

 

CGについて

 

ちょっと時代を感じる部分もあるけど、
基本的にはほわほわしてて可愛い感じ。

 

BGMについて

曲によってはもう、もろにMIDI!って感じ。
時代背景もあるから、この音質が好きな人は好きかも。
曲自体は場に合ったBGMだと思う。
OPは好き。

 

システムについて

バックログジャンプは無いけど、バックログの文章がキャラで色分けされてるから、まぁ見易いかなと思う。
その他、最低限の設定はあるけど解像度だけは時代もあって苦しいかな。

 

こんな方におすすめ

  • 長尺シナリオで、儚さもある作品が好き。
  • 何か謎が隠されてそうなシナリオが好き。
  • ロリっ子ヒロインが好き。

以下、ネタバレあり。

 

ネタバレあり感想

 

日常のみなさまの会話は時々フフッてなる感じの面白さ…かな、個人的には。
摩耶ツクモの関係性については序盤から「?」の連続だから、興味を引く。
と同時に、わけわからん腑に落ちないシナリオにしてくれるなよと思ってた。

 

摩耶が倒れた際の雪菜の「あの方は死に魅入られている」ってセリフと、
「死を抱きしめるために街に来たんでしょ?」ってセリフと、その前の子犬の死を見届けたツクモの一連で確信。
あ、これ好きな感じのシナリオやなって。
その後、摩耶が回復して驚く雪菜、淡々としてるツクモ…ふむ。
色々と考えながら読み進めるのが楽しそうだなって思えた。思えてた。
事あるごとにツクモを気にする摩耶だけど、シナリオ上の初対面では「どちらさまですか?」って言ってたし。

 

以下、個別攻略順。

 

北条 茜(CV:上田朱音)

いやー、強そうだけど実は弱くてほっとけない系ツンツン女子とか最高か。
霊障というか、そっち系に纏わるお話になるのかなと思って見てた。

 

基本は日常ベースの現実的な世界観だけど、
よう考えるとツクモの存在そのものが非現実的なんだよねと。

 

ところでさ、野外でいたしてる時、射精の瞬間に花火打ち上がるのはやめろw

 

後半、ツクモちゃんがの家に来てあんこのネタバラしするところ、まぁまぁびっくりした。
いや、怪しい猫だなと思ってたけど、家朽ち果ててるやん…。

 

まぁ一応伏線は散りばめられてたけど、それでもちょっと弱い回収だったとは思うけど。
まずますにして、あんなぼろぼろな家に人が住んでたらおかしいだろって…。w
ご近所さんもいるみたいだし、余計にね。

 

もっともっと、とあんこの絆のようなものをシナリオに落とし込めたら良かったと思う。
あんこの気持ちというか、動機も見えてこなかったし。
深いところの描写が無いから、ただ生きたくてに宿ったのか、本当にを心配して宿ったのか分からなかった。
そこは読み手の想像に任せるんじゃなくて、ちゃんと描かなきゃあかんでしょ、と。
そういうところから感動って生まれてくると思うし。
うまく料理できれば心に来る内容にもできただろうに、勿体ない。

 

鷲見 雪菜(CV:藤森ゆき奈)

2番目。
なので、ツクモとの関係性は不明。
その辺りがはっきりするのかなと思いながら。

 

意外とポンコツなのが面白いなぁ、と。
なんだけど、「あの日、村で会ったのは主人公だけ」って地雷を早くも投げ込んできたなと思った。
あれ?妹と一緒に会ったよね…?って。
ついぞ、その伏線は回収されんかったような気がしたけど。

 

道中の関係性が変わり始める辺りがむず痒くて良い感じだなと思った。
キャラにも合ってるし、魅力を引き立てるシナリオだなぁと。

 

なんだけど、これは恋をしたら能力を失ってしまって、
結果火廻との対立とかそういう話になるのかねぇ?とか予想したよ。
だって、主人公と付き合った→ツクモ雪菜はにぶくなった」→実家に戻る、の流れだもんね。
その後の妹の「時間が無い」の言葉も気になる流れだった。

 

が、特に核心を突くこともなく、二人は幸せになって、摩耶は消えて終わってしまった。
火廻の巫女ってことで大事なポジションだったろうに、ルートではほぼ何も明かされなかった。
関係している摩耶ツクモの話は各々のルートで語られるのだろうけど、
雪菜も立派な関係者と思わせるキャラだからこそ、ちょっと消化不良過ぎたかな。
回想で実の妹はツクモで、摩耶は人智を超えた存在だったということは分かったけども。

 

次に読むの誰にしようって迷うよね、これ。
摩耶には重大な秘密がありそうだから、ツクモにしたけど。
ツクモもタイトルになってるんだよなぁと思いつつ。

 

まぁ雪菜はきっかけのルートかなといった印象。
作品自体を気にさせるような、そんな役割だったように思う。
使い捨てのようなルートだけど、エピローグで初めての服装出すのは良かったよ。

 

ツクモ(CV:青葉りんご)

ここに至るまで、謎しかない不思議な子やなぁと。
雪菜ルートではマジで妹だって示唆されてたけど、生い立ちとか経緯とか全然分からなくて。
主人公の失われた記憶とも関係あるのかな。
と言うか、実は摩耶が主人公のトラウマ?を消すために記憶を消したんじゃなかろうかとか勘ぐってた。

 

途中から摩耶雪菜ルート同様、もう時間が無いような事を匂わせるね。
直接的な表現は無いんだけど、何となくね。
でも、何故?に対するアンサーは無い感じで。

 

しっかりした理由がないまま、何となくの事象であやふやで終わってしまった。
タイトルにもなってる「ツクモ」のシナリオなんだから、もう少し何かあって欲しかったというのが正直なところ。
ファンタジー要素は適当過ぎるので、この際もう無視する。
で、結局摩耶は義妹でも、ツクモは実妹なの?
その辺はっきりしなくてモヤモヤっとした。

 

雪菜は全部知ってる風な感じだったのが更にモヤっとする原因だったかも。
そう、知ってる「風」で、核心を突いてなかったのが何とも消化不良。

 

やっぱ声はめちゃくちゃ可愛いよね。

 

大羽 摩耶(CV:宮沢ゆあな)

結構ジト目の表情が可愛い。うむ。

 

ここに至るまでに、摩耶は本当の妹ではなく、
ツクモの代わりに8年?9年?の間、主人公と一緒にいた偽物の妹って分かった上での感想。

 

まぁ大方、事故に遭った時にツクモ摩耶)が兄を助けてと祈って降臨した神なんだろうなと。
その代償として兄は記憶を失い、ツクモ摩耶)は兄と引き離され、孤独に過ごした…と。
摩耶は人の温もりを知りたかった神様ポジで、時が来たらツクモ摩耶)に兄を返すつもりだったけど、
その間に自我を失い、蓄積された記憶の大きさを理解してなかった…的な感じなのかね。

 

とまぁ、ここまで読んで思い出したけど、摩耶が病弱だったのは何か伏線なのか…

 

途中から、摩耶ツクモの関係、雪菜の立場が気になる。
つまり、は完全に蚊帳の外。
だって幼馴染ポジなのにね。悲しいね。
結構特殊な事象に遭ってたけど、一人だけジャンルが違うんだよね。

 

まぁ結果、摩耶ツクモ)の願いは叶った。
何の捻りもないストレートなシナリオは、読み手を選びそう。
少なくとも私は評価できないかなと思った。
評価できるほどの伏線や、読み手に対する感情の動きが感じられなかったから。

 

天使摩耶とのHシーンは正直要らんかった。
醒めた。

 

で、終わってだけど…
全体的に、惜しかった感じ。
シナリオが弱かったかなって。
設定や雰囲気は好きだったから、もうちょい頑張って欲しかった。
楽しめたっちゃ楽しめた。そこは否定できない。

ツクモノツキ 感想 総評

 

プレイ時間:約20時間オススメ度:★★

現実世界ベースのファンタジーもの。
と同時に、伝承なども作中に描かれているので、伝奇ものの側面もある作品。
絵柄はほわほわしてるけど、それに反して内容は割りと重い一面もあったり。
暗めっていうのとはちょっと違うけど、そういう空気感が好きな方には合うかも。
2012年ということで古い作品ではあるから、解像度なんかは気になる方は気になるかもね。
全体的には作品のキャッチコピーである「ハートフル」は感じられず、
何か違う、でも何か良い感じのファンタジーでした。まる。

 

以上、ツクモノツキの感想でした!

 

728_90

 

挿入画像 DLsite より引用

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© エロゲは黄昏ない 2019