今日もまた、春の訪れを予感しながら、冬の想い出を見上げている。
FAVORITEの「アストラエアの白き永遠」の感想、ご紹介です。
- タイトル:アストラエアの白き永遠
- ブランド:FAVORITE
- 原画:司田カズヒロ
- サブ原画:ヒラサト / なつめえり / GT
- SD原画:ミズタマ
- シナリオ:なかひろ / 保住圭
- ジャンル:雪の舞う空に恋を唄うファンタジーADV
- 発売日:2014年7月25日
【萌えゲーアワード2014 BGM賞 受賞作品】
アストラエアの白き永遠 感想
あらすじ
月ヶ咲には二年間、春が訪れていない。
四季に関わらず、雪は降り続いていた。
ゆらゆらと舞い散る白い結晶。
だがその雪は、決して積もることがない。
それは優しい雪だろうか。
それとも悲しい雪だろうか。積もらない雪のほかにも、突発的な竜巻、落雷、河の増水などの異常気象が街では続いている。
組織の命で、謎の異常気象から二人の少女を守ることになった主人公──榛名陸。
彼はエルフィンと呼ばれる存在で、ルーンという不思議な力を操ることができるため、学生の身でありながら人命救助といった仕事を続けていた。訪れた街は、過去にも住んでいた月ヶ咲。
雪のように真っ白な出で立ちの彼女と、雪合戦をしたり雪だるまを作ったりと遊んでいた。
だが、懐かしいと思う間もなく事件は続く。
陸は仲間たちと共に、そんな日々を駆け抜ける。月ヶ咲の雪空の下。
もう溶けて見えなくなった、雪道の足跡を探して。
きっとこの先に、彼女が待つのだと信じて。今日もまた、春の訪れを予感しながら、冬の想い出を見上げている。
公式サイトより引用
アストラエアの白き永遠 オープニングムービー
ネタバレ無し感想
※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※
まず、世界観的に目に入るものが白基調なので少し眩しいかも。
ルーンと言われる能力がある世界観。
なので完全にファンタジー。
全編に漏れなく付いて回るのは「家族」というキーワード。
少しホロっとできる、そんなお話が詰まってる。
まぁ、ルートによって内容の温度差というか、
場違いなメタ発言があったり酷い部分もあるのだけど。
誰とは言わないが、ヒロインの中にサイヤ人が数人紛れている。
この手の長いシナリオゲーはフルコンプしてなんぼなので、
あまり間を置かずに読める時に読んでしまうのがオススメ。
そうじゃないと内容を忘れてしまって、全て終えた時の感動も半減してしまう。
天候問わず雪が降る、しかしその雪は決して積もらない。
そんな舞台で紡がれる、儚いけど温かい物語に興味があれば是非。
キャラもそれなりに可愛く、
シナリオを読むのが好きな人には刺さるかな、と。
CGについて
ふわっとした雰囲気で良い感じ。
好き嫌いは分かれそうではあるけどね。
BGMについて
BGM、ボーカル曲のクオリティは総じて高い。
世界観作りに貢献してる。
システムについて
ちょっと不親切かも。
長編のゲームだから尚更感じた。
- 舞台設定がきちっとしたファンタジー作品が好き。
- 長尺シナリオで、儚さもある作品が好き。
- 長尺シナリオで、絆が深まる作品が好き。
みんなの声
良い意見: 「アストラエアの白き永遠」は、家族愛と共感がテーマの感動的な物語で、特にヒロインの魅力や音楽が高く評価されている。幻想的な世界観やBGMが作品の雰囲気を盛り上げ、キャラクターごとの物語がしっかりと描かれている点が支持されている。
悪い意見: 一方で、シナリオが冗長でテンポが悪く感じるユーザーもいる。特に、物語の展開が予測可能で、ファンタジー要素がうまく活かされていないとの批判がある。全体的に期待を下回ったという意見も見られる。
以下、ネタバレあり。
ネタバレあり感想
トゥルーの雪々ルートを読む為には、
5人全員ヒロイン全員読了しなければいけない。
よって、雪々読むなら長時間のプレイは避けられない。
好きなキャラは【りんね>一夏>落葉>コロナ>雪々>琴里】。
シナリオ評価は【落葉=りんね>雪々>コロナ>一夏=琴里】。
以下、プレイ時の攻略順に。
夕凪 一夏(CV:桐谷華)
元気な子だし、声優パワーも相まってめっちゃ可愛かった。
他のルートでも陸が大好きな、ある意味報われないヒロイン。
内容としては、お姉ちゃんとの気持ちのすれ違いを
克服していくようなイメージだったかな。
一夏はお姉ちゃんが大好きなんだけど、
お姉ちゃんは仕事にご執心で家にも帰らず、
家族としての触れ合いが極端に少ない。
そんな姉妹の関係性がいかにして修復されていくか。
共通ルートでも「家族」や「兄弟」みたいなものは
全体のテーマとして感じられたので、
それを掘り下げていったような感じで。
可もなく不可もなく、無難なルートかな。
作品として、このルートの必然性はあまり感じない。
橘 落葉(CV:小鳥居夕花)
母親を早くに亡くし、父親も仕事でずっと帰らない。
その為、家族との思い出が極端に少ない=家族を欲している。
というとこで、ここでも「家族」がテーマ。
妹の葉月をめちゃくちゃ可愛がってる。
あふれ出る母性の塊のような子。
多分、このルートでの結末が1番幸せなんじゃないかなって思う。
ただし、このルートで夕凪主任が主犯となって、
葉月の能力目的で、葉月が眠らされて攫われる事件があるのだけど。
それだけは本当に状況的にも胸糞悪いなぁと。
その後の主任の態度とか見てても、本当に胸糞悪い。
意図的にヴァル研側を悪役として描いたのかなと思うくらいに。
まとめると、お前も家族にしてやろうか!?って話かな。
ほんと、家族愛っていいよね。
コロナ(CV:鈴谷まや)
このルートは陸とコロナの物語であり、
友達との物語でもあり、家族の物語でもある。
コロナの物語以外でも度々出てくる「惑星探査」についても、
このルートでは後半で語られる。
ので、他のルートより扱うテーマが多かった印象。
コロナの正体については、読んでる内に予想できてしまう。
もちろんロボットなんていうわけもなく。
マジでリアルロボットにしちゃった方が
面白かったんじゃないかなとは思う。w
宇宙から帰還するコロナを助ける際に、
陸がただの超人になって笑う。
能力者とかそういうレベルじゃねぇよって。
ご都合主義が良いか、BADENDが良いか…難しいねぇ。
水ノ瀬 琴里(CV:桃山いおん)
柚子とまりもの姉妹とは仲良し(?)
そのおかげで、他ルートではあまり見れない柚子とまりもの姿が見れる。
陸と境遇が一緒で惹かれ合っちゃうパターン。
このルートの陸と琴里はただの変態かなと思った。
琴里に関しては、そういうキャラ、性格ってことで
個性はつけれていたけど、それが良いか悪いかは別。
サイヤ人かな?
いや本当、戦って解り合ってイチャイチャして終わり。
このルートではサブヒロインのひなたが好印象だった。
ちなみに、ここでもテーマは「家族」。
それに加えて「卒業」かな。
螢 りんね(CV:卯衣)
どう見ても雪々がトゥルーなので、
それ以外では最初からこの子は最後にしようと決めていた。
結果、良かったなって思う。
何が正史であれ、エロゲに於いて、
誰を最後に攻略しようかなと考えるのは楽しい。
一夏もそうなんだけど、
りんねもどのルートでも陸に対して好感度MAXなのが見て取れる。
また、この話でだけ「幼稚園部」というものが存在するのだけど、
そういうお飾りがあった方が
陸と3園児との絡みは面白いのでgood!
りんねちゃん可愛いよりんねちゃん。
戦闘民族が戦いを求めるのは仕方ないね…。
この時確か、「恋は戦争です!」とか何とか発言してるんだよね。w
トゥルー以外で雪々がきちんと物語に絡んでくる唯一のルートだったね。
また、雪々がきちんと意思表示して応援してくれる唯一のルート。
そういう意味では、これが正史なのかも。
最後にりんねが制服を着て一緒に学校に行く展開はとても良き。
雪々(CV:桃園にな)
紛うことなきロリ。
2ndOPがあるゲームはいいね。
それを見た瞬間、ああここまで読んで良かったなって思える。
ここまで来て、やっと局長の真意が分かる。
落葉ルートだと葉月が攫われるが、このルートでは未遂。
夕凪主任に比べて、白羽教授の求心力の無さよ…。
大神さんはずっと様子がおかしいので、
メタ発言しても許せるね。w
ひなたの過去に触れる、ひなたが救われるのも、唯一このルートだけ。
その他のヒロイン達も、このルートではそれぞれ元気でやってる描写があるのも良い。
陸とは恋仲にならなかったというだけで、きっかけは違っても、
各ルートで起きた出来事も不自然にならない程度に描写している。
皮肉なことに、各ルートの時より盛り上がりと好感が持てる形で。
結局、最後に雪々と旅に出るけど。
この辺りの最後の話は蛇足だったかもしれない…。
アストラエアの白き永遠 感想 総評
長いシナリオゲー(キャラゲー寄りかも)で、冬ゲーやりたい人にはオススメ。
同ブランドのいろセカシリーズや、
さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation-など読んだ方なら楽しめるかな。
上記の作品とライターは違うけど、個人的には空気感は同じように感じる。
BGMや雰囲気はとても良い。
以上、アストラエアの白き永遠の感想でした!
挿入画像 FANZA GAMES より引用
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