★★★★☆

白昼夢の青写真 感想 レビュー

白昼夢の青写真
揺らがない個性というものは存在するのか。

 

「白昼夢の青写真」の感想です。

 

製品概要

タイトル:白昼夢の青写真
ブランド:Laplacian
原画:霜降 / ぺれっと
シナリオ:緒乃ワサビ
ジャンル:SFADV
発売日:2020年09月25日

 

あらすじ

+ クリック or タップで展開

人類は同じ夢を見るようになった。

ある晩は、女生徒と教師の不倫の物語であり――

ある晩は、劇作家と女優の身分を超えた恋物語――

またある晩は、不登校の少年と教育実習生の淡い初恋――

三種類の夢を、人類は繰り返し見るようになった。

何故、全人類が同じ夢を見つづけるのか。

これは、世界と呼ばれた一人の少女の物語。

公式サイトより引用

 

【白昼夢の青写真】CASE-0オープニングテーマ『Into Gray』

 

ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

 

まず初めに、
本作は下記作品のように
発売時期の近かった作品としては
発売延期を何度か繰り返した作品で、
その為、個人的に期待度が高かった作品。
(元々の発売日の時点で楽しみにしてた)

関連記事

鍵を隠したカゴのトリ
鍵を隠したカゴのトリ 感想 レビュー

続きを見る

 

それで、

 

過去作との関連を期待して買うとすっごくガッカリすると思います。
ご注意下さいね。

白昼夢の青写真の企画・原作・シナリオについて【担当:緒乃】より引用

 

と、企画・シナリオの緒乃ワサビが語った通り、
この作品のCASE-1~3のスピンオフ元となっている作品は
やらなくても全く問題ないのが良いところ。

 

もちろん良い意味で、ね。
メーカーの過去作が気になる方は、
もちろん気分と股間に従ってプレイして欲しい。

 

個人的には関連作品はこちらの作品のみ既プレイ。

関連記事

ニュートンと林檎の樹
ニュートンと林檎の樹 感想 レビュー【小鳥さえずる丘の子】

続きを見る

 

やった人については、
使い回しのCG背景やBGMに気付く程度で。
あとは本筋に関係ない小ネタ程度で。

 

ただ、作品全体的にクオリティは高いから、
この使い回しについても気にならないと思う。

 

あらすじの3本の物語は、
そのまま本作のCASE-1~3
当てはまる。

 

CASE-1については
舞台は2016年の神奈川県。
主人公が既に既婚、
妻との関係も冷えており、
あまり希望の無いただのおっさんというのは珍しいかも。

 

CASE-2については
舞台は1595年。
イギリス、テンブリッジ。
ヒロインのオリヴィア様のドS差加減いいね。w

 

CASE-3については
舞台は2061年鳴山市。
主人公は亡くなった写真家の母に代わり、
何としても76年に一度の
ハレー彗星の写真を撮りたい。
その為に母が愛用していた車を修理している。

 

と、3本の物語は舞台設定も時代も
まったく違うものになっており、
それぞれの尺もクオリティも
良い感じにまとまっている。

 

そして、一見何の繋がりもないような
3本の物語が別次元のCASE-0へと収束していく…
みたいな構造。

 

途中で読めてしまう展開や
伏線回収があからさまだったりはあるのだけど、
全体的にクオリティが高く
まとまったシナリオになっている。

 

また、全てのCASEで
性格やキャラの異なる
メインヒロインを演じた神代 岬
熱演も本作ならではの良ポイント。

 

CGについて。
立ち絵は目パチ口パクあり。
絵柄は可愛いより綺麗寄りかな。
でも、綺麗寄りであっても
めちゃくちゃ可愛い。(錯乱
何にせよ、ハイクオリティ。

Slider

 

BGMについて。
ボーカル曲、気合い入りまくり。
OP / EDもCASEの数だけ複数あり、普段のBGMも良いし
BGMは使い回しありでもクオリティ的には文句無し。

 

システムについて。
フルスクリーンにすると
モニターの解像度がHDに
持ってかれるのはおま環でしょうか…。
それ以外は不自由無し。

 

こんな方におすすめ

  • 舞台設定がきちっとしたSF作品が好き。
  • 良い感じのギミックがある作品が好き。
  • 演出が良いゲームを探している。

以下、ネタバレあり。

 

ネタバレあり感想

+ クリック or タップで展開

CASE-1~3については、
それぞれ独立したシナリオとして楽しめたし、
特にCASE-1のような陰鬱な感じというか、
そういう雰囲気は個人的には
あまり進んで触れない感じなので楽しめた。

 

ただ、選択肢にほぼ意味がない上に
最初の選択でCG差分の回収率が変わるらしいので、
だったら完全に1本道にして欲しかった。

 

CASE-1は上記したように
陰鬱な感じが漂うシナリオは良かった。
主人公とヒロインの関係性もインモラルだし、
個人的には普段触れない要素だった。

 

CASE-2オリヴィアのギャグかと思える
ビンタ連発も面白かったし、
ロミジュリになぞらえた
綺麗に悲劇で〆たシナリオも良かった。

 

エドの死はあっさりしてたけど、
あっさりと殺される世界だったのだなって。

 

世凪にとって、「死」とは
それほど身近な現象だったのかなって。

 

CASE-3では
すももの性格が割りとぶっ飛んでて、
梓姫すもものパターン化した
やり取りも面白かった。
終わり方も綺麗で良かったと思う。

 

この3本のシナリオに
世凪のこれまでの生が反映されてるのは
うまい収束のさせ方だなぁと。

 

ただ、ちょくちょく入る主人公の現在の描写のせいで、
何故夢を見ているのか、
誰がこの計画を主導したのか、
それらが簡単に予想できてしまうのが
ちょっと残念な部分ではあった。

 

CASE-0については、
謎の解明と言うよりは
完全に過去を振り返る構成に入っていくので、
ちょっと冗長な感じを受けてしまう。

 

遊馬の件についても、
決定的な動機を彼に持たせたかったのかもしれないけど、
余計に主人公の「研究者としての弱さ」を
露呈させただけだったんじゃないかな、と。

 

或いは、遊馬という悪役と言うか、
圧倒的な強キャラを提示して、
主人公との違いを提示したかったのかもだけど。

 

後は最後、世凪が仮想世界で蘇った理由が分からない。
もちろんハッピーエンドは良い終わりではあるのだけど、
作品の流れ的に、ビターエンドで良かったと思う。

 

仮想世界に「認識が存在を具現化する」
なんて設定があるなら良いんだけど、
そんな設定無かったよね…?
私の読解力不足かな?

 

個人的には
現実世界に残った遊馬たちが
基礎欲求欠乏症(だっけ)の事を解決して、
アルツハイマーについても解決策を見出して、
更に世凪に代わる仮想世界のシステムの中枢を開発した末に
主人公と世凪の再会があったと思いたいけど、
そこまで想像させるのは
脳内補完の域を出ていると思うんだよね。

 

大体、主人公が最後まで現実に覚醒しない時点で
基礎欲求欠乏症(だっけ)の事も解決してないわけだし。
世凪との仮想世界の再会は
どういう解釈をしていいか分からない再会だった。

 

まぁ私に決定的な思い違いや
解釈違いがあったならそれはごめんなさいだけど、
私はそういう風に感じたってことで。

 

色々書いてきたけど、
すごく面白かったというのが率直な感想。

総評

プレイ時間:約23時間オススメ度:★★★★☆

作品の一部にオムニバス形式という形を取っているから、
様々な時代、様々な設定のシナリオを読めるのは本作の強み。
また、そのシナリオをしっかりとひとつのシナリオに収束させているのが評価できる点。

 

各シナリオ尺はロープラ基準程度の尺だけど、
それが3本あって、更に核心に迫るシナリオもあるので、
十二分にフルプライスの構成・尺になっている。

 

シナリオ的に必然性があり神代 岬
全てのメインの声を張っているのも本作ならでは。
じっくりシナリオを読みたい方にオススメです!

 

\ 詳細・ご購入はこちら /

 

関連記事

ニュートンと林檎の樹
ニュートンと林檎の樹 感想 レビュー【小鳥さえずる丘の子】

続きを見る

関連記事

鍵を隠したカゴのトリ
鍵を隠したカゴのトリ 感想 レビュー

続きを見る

 

 

挿入画像 FANZA GAMES より引用

-★★★★☆
-, , , , , ,

Copyright © エロゲは黄昏ない 2020 All Rights Reserved.