紅月ゆれる恋あかり 感想 レビュー

紅月ゆれる恋あかり ★★★★☆
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八卦揚々、見合うて待ったなし

CRYSTALiA「紅月ゆれる恋あかり」の感想、ご紹介です。

  • タイトル:紅月ゆれる恋あかり
  • ブランド:CRYSTALiA
  • 原画:ぺろ / うすめ四郎 / ギザン / noyf
  • SD原画:白恵りえ
  • シナリオ:砥石大樹 / 若瀬諒 / 瑞守ねおん
  • ジャンル:近未来カタナ学園活劇ADV
  • 発売日:2020年12月25日

紅月ゆれる恋あかり 感想

あらすじ

かたや東は《風嶺》、こなた西は《朱雀院》。

刃道――それは204X年の日本でもっとも熱い、真剣で戦う近未来スポーツ。
そんな刃道を教える叢雲学園むらくもがくえんに今年、二人の少女が入学してきた。

一人は荒々しくも情熱的、内に秘めた比類なき力を刃に乗せる《風嶺雪月花せつげっか》。
一人は怜悧で正確無比、恐るべき頭脳と天才的な剣術センスを持つ《朱雀院紅葉もみじ》。

境遇も性格もまるで違う二人は、ともに学園最高峰《刀仕禰宜とうじねぎ》の称号を狙う。

主人公《村垣伊織むらがきいおり》は学園に臨時教師として招かれ、
雪月花と紅葉が所属する特甲級「篁組たかむらぐみ」の副担任を命じられる。

しかしこの篁組の生徒たちは……とんでもない問題児ばかりだった!

真面目でおっとりしているが、伊織のことになると狂信的な暴走を見せる《九鬼旭くきあさひ》、
自分は自分だけのもの、どこまでもワガママギャルな《十部梨々夢とべりりむ》。

クセが強すぎる生徒たちを、果たして伊織は無事に導いていくことはできるのか。
学園最高峰《刀仕禰宜》の称号はいったい誰の手に渡るのか。
そして伊織との、恋の明かりは誰にともるのか。

八卦揚々、見合うて待ったなし――いざ尋常に、勝負。

公式サイトより引用

『 紅月ゆれる恋あかり 』OPムービー

ネタバレ無し感想

※あらすじや体験版などで公開されている範囲はネタバレでないという認識です※

世界観的にはこのシリーズの一番過去に当たるということで
今までのシリーズやったことが無くても大丈夫。
と言うか、やったことない人に合っていると思う。

と、言うのも…
あらすじに「刀仕禰宜の称号はいったい誰の手に渡るのか」
と書いてあるのだけど…
過去作に触れた人は最初から
ほぼ分かってしまうのは良くない。

そして、「恋の明かりは誰にともるのか」とも書いておきながら、
本作は1本道+個別エピって形を取ってるから
言ってしまえば全員にともるんだよね。w

まぁそこは個別に派生する形でも同じなんだけど、
きちんと個別を描く方がそれぞれのキャラの抱える事情をもっと
描けたんじゃないかなと思う。

ただ、1本道にしたことでメインのシナリオは過去最高の出来かな。
戦闘の演出なども良くなった。(過去作と比較して)

内容的には言うほどスポコンではない。
熱い部分は確かに熱いんだけど、
ほど良い熱さ加減って感じで。

日常もヒロインズの個性が際立つから
割りと楽しく読めると思う。

そのヒロインズはメインからサブまで
可愛いし個性があって良かった。
主人公もそれなりの事情を抱えているので
それぞれのキャラ設定はとても良い。

公式にも書いてあるけど、このシリーズ入門としても良い作品!

CGについて

ヒロインズはみんな個性的で可愛い。
戦闘スタイルの個性、衣装もそれぞれあって良い。
シリーズ物だから背景は使い回しがあるけど、
それでも割りと良いクオリティだから気にならない。

BGMについて

シンセ的な音色多し。
作風には合ってるし、クオリティも良いかと。

システムについて

機能的には必要十分。

  • 熱いバトルが好き。
  • 舞台設定がきちっとしたSF作品が好き。
  • 1本道の作品が好き。

以下、ネタバレあり。

ネタバレあり感想

俗に言う「主人公が強い系」の作品かな、と。
その強さをヒロインズ、そしてプレイヤーへの
説得力に変えてヒロインズを指導していくから、
流れが自然になるんだよね。

雪月花はオナニー引きずるの可愛いね。w
そのままポンコツと化していく様は見ていて面白かった。
まぁ元々キャラがポンコツってのもあるけど、
オナニーが良い具合のスパイスになってるよね。
しかもあだ名、雪隠になっちゃって…かわいそうに。w

ヒロインズが全員主人公の授業に参加するようになってからは
何かほほえましいなって。

みんなの掛け合いというか、会話も中々面白かった。
段々みんなが仲良くなっていく過程も良かった。

サブはサブでさん、コピー型でめっちゃ強くて
良いサブヒロインしてたね。
まさかのヤンデレサイコレズだし。
個人的にはヴィクトリア喰ってたように思う。

ただ、どうもやっぱ雪月花は優遇されてる感はあったかも。
大会では最後は紅葉に負けたけど、
印象として見ている時間は多かったかなって。

逆に梨々夢は1本道シナリオの犠牲になった気がした。
予選落ちが梨々夢だけってのがねぇ…
ここで梨々夢をボコボコにした園美
大した深掘りはされないし。

ただその分、
負けちゃった時のヒロインズの慟哭というか、
想いの吐露と言うか。
悲痛な感じはすごく良かったなぁって思う。

大会では紅葉が優勝することで
雪月花の夢を奪った=主人公の過去と重なるのは良い演出だった。

最終決戦。
タイトル通り紅い月で雰囲気抜群。
大会は紅葉が勝ったけど、
ニ戦目があるのはある意味ずるかったかも。

個人的にはここでも紅葉が勝って
正真正銘最強になって欲しかった。

雪月花を立てたんだろうけどさ。
そもそもどっちが勝っても
作戦は成功なんだから、そういうの要らなかった。

あとはただ単にイチャラブする個別エピより、
各キャラの境遇や内情を深堀りするルートは欲しかった。
メインシナリオのクオリティを保ちつつ
個別エピって形でもそれが出来たら名作になれたのかも。

以下、本編クリア後。

十部 梨々夢(CV:北大路ゆき)

十部 梨々夢(CV:北大路ゆき)

主人公大好き過ぎる梨々夢が可愛い。
園美に対してそういう話をしちゃうとこも、
本編のわだかまり解消の意味合い的にも良い。

梨々夢らしく、ファッション関係の話も交えつつで。
キャラの個性をきちんとシナリオに反映してて良かった。

めちゃくちゃ仲良さそうなのは伝わってくるんだけど、
結末が中途半端感は否めない。

九鬼 旭(CV:上原あおい)

九鬼 旭(CV:上原あおい)

最初から主人公に対する好意MAXは伊達ではないという感じか。
ちょろっとだけど、兄の隆久が出てきたのは良かった。

ただ、きちんと個別ルートがあったら、
隆久と主人公の関係性をもっと描けただろうに。

まぁの気持ちが前面に出てて良かったかな。
ただ、この話も「その先」を描いて欲しかった。
中途半端。

朱雀院 紅葉(CV:橘まお)

朱雀院 紅葉(CV:橘まお)

変なアイマスク姿には吹いたw

メインシナリオでもそうだったんだけど、
ツンツンして無関心なようで、
いつの間にか可愛い感じになってたよねこの子。

独立独行の意味合いも
メインが進むにつれて変わっていったように思う。

VRデートって、めくらべ茉莉花を思い出す。
あっちは風嶺だしね。
そういう対比的なとこも狙ってたのかな?

朱雀院の娘と付き合う大変さ。
この辺りをもっと深く掘って欲しかった。
これも中途半端。

可愛いのにもったいない。

風嶺 雪月花(CV:あじ秋刀魚)

風嶺 雪月花(CV:あじ秋刀魚)

急な暴走告白はキャラが出てて良かった。

メインから思ってたけど、
あじ秋刀魚雪月花蛍雪の声の使い分け、良いよね。

まぁ、この子はつまり。
暴走にかこつけた性欲モンスターってことですね。w

蛍雪が「茉莉花を混ぜたお茶よ」と言ったシーンには
ファンサービス的なものを感じた。

個別エピでもアホ可愛くて良かった。
このお話だけは綺麗に終わった感はあったかな。

紅月ゆれる恋あかり 感想 総評

プレイ時間:約21時間 / オススメ度:★★★★☆

★3.5くらいの感じの★4で。
シナリオ、演出共にシリーズでは最高の出来かと思う。
バトルが前面に出ているようで、キャラ要素も割りとしっかりしてた印象。
このシリーズに初めて触れる方でも大丈夫。
1本道のシナリオを許容できるかどうかがポイントかも。
バトル物がお好きな方にもオススメです!

以上、紅月ゆれる恋あかりの感想でした!

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挿入画像 公式サイト より引用

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